大阪府のIさん(40代女性・主婦)の近所に住んでいた幸せそうなファミリーには、よくないウワサがあった。

バラバラになる家族。背後で怪しい動きを見せる隣人。ドラマのような出来事だが、本当に起こったことだという――。

絵に描いたような幸せそうな家族に訪れた真実とは

もうだいぶ前の話になりますが、ちまたで流行っている「不倫」がうちのご近所でも話題になったことがありました。「あそこの家の奥さん、不倫しているらしい」というウワサが流れたのです。

画像はイメージです(Sofia Carvalhoさん撮影、Flickrより)

その家は新築で、引っ越してきてからまだ1年も経っていないお宅の奥さんでした。子どもは低学年と幼稚園の2人で、可愛いワンちゃんもいる絵に描いたような幸せそうな家族でしたので、そんなウワサを私はあまり信用していませんでした。

とはいえ、ウワサはかなり細かいディテールも含めて、私の耳にも届いてきます。

「駅前のホテルから、奥さんと別の男が出るのを見た人がいる」
「相手の男は、子どもの同級生の親御さんらしい」

そしてとうとう、ある日を境に奥さんと子どもさんがいなくなってしまいました。

子どもさんは小学校には通っているという話だったので、近くには住んでいたらしいのですが......。そしてその引っ越しはやはり、奥さんの不倫が旦那さんにばれて、家を出たのだと、人づてに聞きました。ここに至っては、私もウワサを信じざるを得ませんでした。

弱みに付け込んだのはご近所さんだった

旦那さんは結局ワンちゃんと新築の家に残され、目に見えて様子が暗くなっていきました。見かねたお隣のおばさんが、話しかけたり食事に誘ったりしていたようですが、状況は改善されず、ついには夜な夜な泣き叫ぶという行為も見られるようになったようでした。

そしてとうとう、いつの間にやら聞いたことのない宗教に入信していたのです。

旦那さんは多額の借金をしてまでその宗教に入れあげるようになりました。近所や親戚にお金の無心をするわけではないのですが、家からはたびたびお経(?)を読む声が響き、大きな神棚だか仏壇だかが運び込まれる光景を私も目撃しました。

しかし、その信仰も旦那さんを救うどころか、かえって精神的に追い詰めるばかりだったようで、自宅の前でずっと立ち尽くしていたり、庭で犬と一緒に寝たりと、異常な行動が多く見られるようになっていきました。

結局、彼は実家に引き戻されて行ったそうでその後の様子はわかりません。

しかしそこで近所の人を再び驚かせたのは、例の宗教に旦那さんを引き込んだのが、当初親身に接していた「お隣のおばさん」だったことです。みんな旦那さんには同情していましたから、この時は、今までになく自治会が荒れ、しばらくは地域一帯がぎくしゃくする日が続きました。

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