ツイッターは14年11月から更新されず

写真拡大

10年ぶりに日本球界に復帰したソフトバンクの松坂大輔投手(36)に、ネット上で厳しい声が相次いでいる。1回5失点の散々な投球内容だったが、来季の望みはあるのだろうか。

「平成の怪物」松坂投手の登板が8回にアナウンスされると、敵地のコボスタ宮城にもかかわらず、球場全体から大歓声が上がった。今季最終戦となる2016年10月2日の楽天戦でのことだ。

「来年に向けて頑張る」と意欲を見せるが...

松坂投手にとっては、西武時代の06年10月7日のプレーオフから実に3648日ぶりとなる公式戦登板になった。

しかし、最初からヨロヨロの投球で、ストライクが入らなかった。先頭打者を四球で出すと、続くバッターにはデッドボールを与える。3番手には、楽天の梨田昌孝監督が予告していた通り、西武時代の同僚の松井稼頭央選手(40)を代打に出したが、なんと初球が左足先に当たってまたデッドボールになった。

その後も四球で押し出しの1点が入り、さらにパスボールで追加点を許す。5人目の打者でやっと遊ゴロに仕留めるが3点目が入り、続く打者に3連打を浴びて、5点も失った。ただ、最後は打者2人を連続三振に射止めて、長いイニングを終えた。

試合後に、松坂投手は工藤公康監督から2軍行きを告げられ、クライマックスシリーズへの出場の道も絶たれた。ところが、松坂投手は、結果は受け止めるとしながらも、「来年に向けて、またファームで頑張る」と意欲を見せた。来季は、3年12億円の契約の最終年に当たる。

しかし、もはや「平成の怪物」にかつての面影はなく、ヤフーニュースのコメント欄などでは、疑問や批判が次々に書き込まれている。

「久々の一軍登板で緊張やプレッシャーもあるかもしれない」と松坂大輔投手を擁護する向きもあったものの、「これで来年も4億?」「がっかりです。もう引退して下さい」「戦力外にされた選手たちがかわいそうだな」といった書き込みが支持を集めていた。

「体型も変わり、1軍でやるのは難しいのでは」

松坂投手は、米メジャーから日本の球界に復帰後の2015年3月に右肩を痛め、8月に手術をしていた。今季も、2軍で実戦に復帰するも、体調不良を訴えるなどしており、ようやく1軍復帰した矢先につまずいた形だ。

スポーツジャーナリストの岡田忠さんは、松坂投手の投球についてこう指摘する。

「頭が安定しておらず、軸がぶれていて、力んでいることがはっきり分かりました。久しぶりの投球で、いいところを見せようとしたのでしょう。松坂投手は、腕の振りがいいのが特徴ですが、それもありませんでした。メジャーで肩を壊してからフォームが変わっていますが、それまでの松坂投手とは全然違っていましたね」
 

松坂投手がややふっくらしていたことについては、「年齢的にも太るころですが、ずっと1軍のゲームに出ていないので、体型が変わってしまったのだと思います」と言う。

来季については、「あれだけブランクがあって体型が変わると、元の体に戻すのは若いときと違ってそう簡単ではないと思います。1軍でやっていくのは、無理なんじゃないでしょうか。ただ、1回投げただけでは、よく分かりません。肩の調子などが完全によくなっていれば、力まなくなって本来の投球に少しずつ戻ってくる可能性はあるでしょう」と話している。