「音楽ライターになりたい！」有名編集長に聞く仕事の極意
8月2日放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」では、『夢の職業シリーズ』として『音楽ライター』を目指す10代のための企画をお届けしました。
『音楽ライター』とは、ミュージシャンにインタビューしたり、評論をしたり、ライブのレポートを書いたり、文章で音楽について表現する職業を持つ人のことです。
ゲストは『rockin'on』『ROCKIN'ON JAPAN』の総編集長・山崎洋一郎さん。
番組では、リスナーが直接山崎さんに質問し、夢の職業への扉を開いていきました。
――インタビュー時に気をつけていることは？
山崎「アーティストとしゃべるインタビューの時間ってすごい貴重な時間でしょう？ 限られた時間ですからね。アーティストは一生懸命何ヶ月もかけて作ったCDのことを話しに来ているわけだよね。だからこっちもその人に負けないくらい、とにかく真剣に事前にちゃんと音楽を聴く。自分なりに一生懸命その作品に向き合って、思ったことを本当の言葉でアーティストにしっかり伝えるっていうこと。それが一番大事なことだと思いますね。
『今回のアルバムは明るいですね』とか、誰でも言えるような表面的なことじゃなくて、その作品を聴いて一番思ったことをアーティストにちゃんと伝えられたら、それはきっといいインタビューになると思います。この子はわかってくれてるって思ったら、アーティストの人が心を開いてちゃんとしゃべってくれるから」
とーやま校長「アルバムだったら、一回聴いて……じゃ済まなかったりするわけですよね」
山崎「それはちょっと難しい話になるんですけど、“何回も聴かないとわからないよ”って人いますよね。確かに何回か聴いてるとだんだん色んな面がわかってくるっていうのはあると思うんだけど、僕は大体、真剣に一回聴くほうが重要だと思っています。だって、映画って何回も観ますか？ 本って何回も読みますか？ 一回読んだらその本を読んだってことですよね。音楽も同じなんです。一回真剣に聴いたら、その音楽、その作品が何を表現しているのかっていうのがわかるはず」
あしざわ教頭「『真剣に聴く』っていうのはどういうことなんですか？」
山崎「それを聴いている時に頭に浮かんでくる光景とか、語りかけてくる言葉とかを、全部受け止めるというか心に入れるっていうことですね。通り過ぎさせないっていうか。でもこれは訓練しないとできないかもしれないね」
――アーティストの話の内容をどうやって聞き取っているんですか？
山崎「ICレコーダーを回してそれに録音するから、僕はあんまりメモしたりしないかな。それより相手としゃべることに全力集中する」
とーやま校長「それを後から改めて再生して、自分の聞き逃したことをチェックしたりするんですか？」
山崎「しないです。僕のやり方は、会話に集中してその会話を後で活字に起こして、それをただ印刷するだけです」
とーやま校長「チェックはどうするんですか？」
山崎「僕はさせないです。その場でいい会話ができれば、もうOKですね。そのまま活字にすれば読んでも面白いはず」
とーやま校長「もし本当にライターになったとして、誰にインタビューしたいの？」
リスナー「好きなアーティストさんとか詳しいアーティストさんとかじゃなくても、誰にでもちゃんと話せるライターさんになりたいです」
山崎「それは素晴らしいと思う。僕とは全然タイプが違うから、そういうライターの人は（今後が）楽しみ。僕は自分の思い入れでインタビューするタイプだけど、好きとか嫌いとかそういう基準じゃなくて、客観的にどんなアーティストでもちゃんとしたインタビューができて、ちゃんとしたテキストを仕上げられるライターって、自分ができないから素晴らしいと思う」
とーやま校長「僕たちも、日々アーティストの方がゲストで来られて、アルバムもたくさん聴かせてもらって感想もしゃべらせてもらうんです。僕は結構何回も聴くんですよ。多い時はその日までに10回とか聴くぐらいなんですけど、今の山崎先生の話を聞いて、もしかしたらちょっとどこかで集中してないところがあったのかなと思いました」
山崎「あのね、ちょっと大げさに言いました。一回っていうのは大げさ（笑）。3回くらいは聴く（笑）。だから、それくらいの気持ちでってこと」
とーやま校長・あしざわ教頭「（笑）」
8月6日、7日、13日、14日に、日本最大の野外ロックフェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」が、茨城・国営ひたち海浜公園で開催されます。
番組では、このイベントのLIVEレポーター4名を募集中です。
13日、14日どちらかの1日、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」を取材してライブレポートを提出。そのレポートは山崎洋一郎さん監修のもと、SCHOOL OF LOCK! の番組サイトにアップされます。応募の締め切りは8月5日24時です。
詳細・応募は、番組特設サイト（http://www.tfm.co.jp/lock/2016/rijfes/ http://www.tfm.co.jp/lock/2016/rijfes/）をご確認ください。
【あわせて読みたい】
★小芝風花 リスナーにエール「人って楽しんだら何でも出来るもんです！」 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/V7DCztYiKu.html
★Perfumeあ〜ちゃん 歌舞伎町で油そばデビュー http://tfm-plus.gsj.mobi/news/LoGnYIkVfI.html
★10代限定夏フェス「未確認フェスティバル」ファイナリスト発表 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/mUSQFZrhSE.html
＜番組概要＞
番組名：SCHOOL OF LOCK!
放送エリア：TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時：
月〜木曜 22：00〜23：55
金曜 22：00〜22：55、23：30〜23：55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/
＜今後の予定＞
8/3(水) WANIMAがゲスト出演
『音楽ライター』とは、ミュージシャンにインタビューしたり、評論をしたり、ライブのレポートを書いたり、文章で音楽について表現する職業を持つ人のことです。
ゲストは『rockin'on』『ROCKIN'ON JAPAN』の総編集長・山崎洋一郎さん。
――インタビュー時に気をつけていることは？
山崎「アーティストとしゃべるインタビューの時間ってすごい貴重な時間でしょう？ 限られた時間ですからね。アーティストは一生懸命何ヶ月もかけて作ったCDのことを話しに来ているわけだよね。だからこっちもその人に負けないくらい、とにかく真剣に事前にちゃんと音楽を聴く。自分なりに一生懸命その作品に向き合って、思ったことを本当の言葉でアーティストにしっかり伝えるっていうこと。それが一番大事なことだと思いますね。
『今回のアルバムは明るいですね』とか、誰でも言えるような表面的なことじゃなくて、その作品を聴いて一番思ったことをアーティストにちゃんと伝えられたら、それはきっといいインタビューになると思います。この子はわかってくれてるって思ったら、アーティストの人が心を開いてちゃんとしゃべってくれるから」
とーやま校長「アルバムだったら、一回聴いて……じゃ済まなかったりするわけですよね」
山崎「それはちょっと難しい話になるんですけど、“何回も聴かないとわからないよ”って人いますよね。確かに何回か聴いてるとだんだん色んな面がわかってくるっていうのはあると思うんだけど、僕は大体、真剣に一回聴くほうが重要だと思っています。だって、映画って何回も観ますか？ 本って何回も読みますか？ 一回読んだらその本を読んだってことですよね。音楽も同じなんです。一回真剣に聴いたら、その音楽、その作品が何を表現しているのかっていうのがわかるはず」
あしざわ教頭「『真剣に聴く』っていうのはどういうことなんですか？」
山崎「それを聴いている時に頭に浮かんでくる光景とか、語りかけてくる言葉とかを、全部受け止めるというか心に入れるっていうことですね。通り過ぎさせないっていうか。でもこれは訓練しないとできないかもしれないね」
――アーティストの話の内容をどうやって聞き取っているんですか？
山崎「ICレコーダーを回してそれに録音するから、僕はあんまりメモしたりしないかな。それより相手としゃべることに全力集中する」
とーやま校長「それを後から改めて再生して、自分の聞き逃したことをチェックしたりするんですか？」
山崎「しないです。僕のやり方は、会話に集中してその会話を後で活字に起こして、それをただ印刷するだけです」
とーやま校長「チェックはどうするんですか？」
山崎「僕はさせないです。その場でいい会話ができれば、もうOKですね。そのまま活字にすれば読んでも面白いはず」
とーやま校長「もし本当にライターになったとして、誰にインタビューしたいの？」
リスナー「好きなアーティストさんとか詳しいアーティストさんとかじゃなくても、誰にでもちゃんと話せるライターさんになりたいです」
山崎「それは素晴らしいと思う。僕とは全然タイプが違うから、そういうライターの人は（今後が）楽しみ。僕は自分の思い入れでインタビューするタイプだけど、好きとか嫌いとかそういう基準じゃなくて、客観的にどんなアーティストでもちゃんとしたインタビューができて、ちゃんとしたテキストを仕上げられるライターって、自分ができないから素晴らしいと思う」
とーやま校長「僕たちも、日々アーティストの方がゲストで来られて、アルバムもたくさん聴かせてもらって感想もしゃべらせてもらうんです。僕は結構何回も聴くんですよ。多い時はその日までに10回とか聴くぐらいなんですけど、今の山崎先生の話を聞いて、もしかしたらちょっとどこかで集中してないところがあったのかなと思いました」
山崎「あのね、ちょっと大げさに言いました。一回っていうのは大げさ（笑）。3回くらいは聴く（笑）。だから、それくらいの気持ちでってこと」
とーやま校長・あしざわ教頭「（笑）」
8月6日、7日、13日、14日に、日本最大の野外ロックフェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」が、茨城・国営ひたち海浜公園で開催されます。
番組では、このイベントのLIVEレポーター4名を募集中です。
13日、14日どちらかの1日、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」を取材してライブレポートを提出。そのレポートは山崎洋一郎さん監修のもと、SCHOOL OF LOCK! の番組サイトにアップされます。応募の締め切りは8月5日24時です。
詳細・応募は、番組特設サイト（http://www.tfm.co.jp/lock/2016/rijfes/ http://www.tfm.co.jp/lock/2016/rijfes/）をご確認ください。
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★10代限定夏フェス「未確認フェスティバル」ファイナリスト発表 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/mUSQFZrhSE.html
＜番組概要＞
番組名：SCHOOL OF LOCK!
放送エリア：TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時：
月〜木曜 22：00〜23：55
金曜 22：00〜22：55、23：30〜23：55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/
＜今後の予定＞
8/3(水) WANIMAがゲスト出演
