XFN-ASIAによると、中国の薄熙来商務相は18日、米企業家を対象にしたフォーラムで講演し、米国が発動した中国製の繊維製品に対するセーフガード(緊急輸入制限)について、不平等であり、WTO(世界貿易機関)の規則に違反すると述べて米国を非難した。同省がウェブ上で明らかにした。同相はそのうえで、「繊維貿易のグローバル化は、WTO加盟国である中国の権利であり、繊維製品への抑制はしない」と考えを明らかにした。中国は繊維製品の輸出を抑えるため、関税を課すと発表していた。

  一方、EU(欧州連合)は、中国製の亜麻糸とTシャツの輸入制限をすでに行っており、中国政府が貿易摩擦の解消について「前向きな姿勢」を示さないのであれば、さらなる対抗措置を講じるとしている。中国の繊維製品については、輸出量を制限する割当制度が今年1月に撤廃されており、安価な中国製品が大量に流入することで、国内産業が圧迫されるとして、米国やEUは中国に対して対応策を求めていた。【了】