世界には数多くの高速鉄道システムが存在する。日本の新幹線もそのうちの1つであり、高速鉄道システムごとに特徴や最高速度も異なる。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界には数多くの高速鉄道システムが存在する。日本の新幹線もそのうちの1つであり、高速鉄道システムごとに特徴や最高速度も異なる。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、2016年時点における世界の高速鉄道システムの最高時速を比較する記事を掲載。まだ開業していない高速鉄道システムも含めて比較しても、現時点での世界最速はJR東海の超電導リニア車両の時速603キロメートルだと紹介した。

 記事は世界の高速鉄道システムの最高時速のトップ10を紹介している。10位はユーロスターの時速357キロ、9位はイタリアのETRの362キロ、さらに8位はスペインのAVE、7位はドイツのICEだと紹介し、中国でハイテク先進国として認識されているドイツが中国高速鉄道より下位だったことについて「ドイツは中国に大きな遅れを取っている」と論じた。

 さらに6位は韓国のKTXで、最高時速は421キロメートルだと紹介。新幹線は時速443キロメートルで5位、中国高速鉄道のCRH3型は487キロで4位だとしたほか、3位は中国のリニアモーターカーで最高時速501キロを記録したことがあると紹介した。続けて、2位はフランスのTGVで最高時速は575キロ、1位はJR東海が山梨リニア実験線で行った走行試験で、超電導リニア車両が出した時速603キロメートルだと紹介した。

 高速鉄道システムである以上、最高速度はその性能を示す重要な指標の1つであることは間違いない。だが、公共交通機関としてみた場合、やはり重要なのは安全性だ。安全神話が今なお続く新幹線が運行されている日本の超電導リニアならば、開業後は安全性の高さでも世界一となってくれるはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)