多くの日本人が抱く中国製品のイメージといえば、「安かろう悪かろう」というものだろう。安価な中国製品は今なお低品質のままだが、スマートフォンや家電など一部において「安かろう悪かろう」から脱却しつつある中国製品も登場してきている。(イメージ写真提供:123RF)

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 多くの日本人が抱く中国製品のイメージといえば、「安かろう悪かろう」というものだろう。安価な中国製品は今なお低品質のままだが、スマートフォンや家電など一部において「安かろう悪かろう」から脱却しつつある中国製品も登場してきている。

 一部の中国製品が品質を高めている背後には、中国企業が技術力を高めていることがあるが、中国メディアの参考消息はこのほど、韓国メディアの報道を引用し、中国の製造業はあと10年もすれば日本やドイツの水準に追い付く可能性があると報じた。

 自動運転車は世界中で開発競争が行われている次世代の自動車だが、韓国メディアによれば、中国でもすでに自動運転車の開発が進められており、中国製造業の発展ぶりはもはやこれまでの中国製に対するイメージを覆すほどだという。

 記事は、中国政府が製造業の高度化に向けたロードマップを打ち出したことを紹介し、韓国メディアが「中国の目標はすでに韓国に追いつくことではなく、まず日本とドイツに追いつくことだ」と報じたことを紹介。先端技術を手に入れつつある中国は韓国企業にとっての脅威になる見通しだと報じた。

 さらに、家電や石油製品、自動車などの分野において、韓国企業と中国企業が直接の競合関係になりつつあると指摘。世界最大の自動車市場である中国において、韓国の現代自動車は中国メーカーにシェアを奪われつつあることなどを指摘し、急速に技術力を高めている中国企業に対し、韓国国内では警戒の声が上がっていることを紹介した。

 中国企業の技術力が向上する速度は非常に速く、中国製の強みもこれまでの価格の安さからコストパフォーマンスへと変化しつつある。中国企業が脅威となっているのは韓国だけでなく、日本企業も同様といえるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)