名古屋、シモビッチ弾などで今季ホーム初勝利…苦手仙台を6年ぶりに下す

写真拡大

 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第4節が19日に行われ、名古屋グランパスベガルタ仙台が対戦した。

 今季から小倉隆史GM兼監督を新指揮官に迎えた名古屋は、開幕戦で幸先良く勝利。しかしながら、第2節サンフレッチェ広島戦はドロー、前節の川崎フロンターレ戦では今季初黒星を喫し、2試合勝ちがない。今季ホーム初勝利を目指す名古屋は、3試合で2得点を奪っているFWシモビッチやFW永井謙佑らが先発メンバーに名を連ねた。

 一方、仙台は1勝1敗で迎えた前節の鹿島アントラーズ戦に1−0で勝利し、3試合を終えて勝ち点6を積み上げている。名古屋には相性が良く、2010年以降6年間リーグ戦で負けがない。スタメンには鹿島戦で決勝点を挙げたMF金久保順やMFリャン・ヨンギらが入った。GKは前節に引き続き関憲太郎が務める。

 立ち上がりは互いになかなかチャンスが作れない。この試合最初のシュートは名古屋。9分、シモビッチが頭で落とし、左サイドに松田力が抜け出す。右足でシュートを狙ったがゴール右に外れた。

 仙台は16分、この試合最初のシュートを放つ。奥埜博亮が敵陣中央からスルーパスを供給すると、ウイルソンがエリア内左に抜け出して左足でシュート。ボールはGK楢崎正剛の足にあたって股間を通ったが、わずかにゴール左に逸れた。29分にはエリア外中央でボールを受けた三田啓貴が左足でミドルシュートを狙ったが、GK楢崎がキャッチした。

 41分にも仙台がチャンスを作り出す。金久保のスルーパスにウイルソンがエリア内右に抜け出す。右足で中央にグラウンダーで折り返すと、奥埜が滑り込みながら右足で合わせたが、ゴール右に外れてしまう。

 前半アディショナルタイム1分に試合が動く。中盤でボールを奪った田口泰士が右サイドの古林将太にパス。ボールを受けた古林が早いタイミングで中央にクロスを入れると、フリーになっていたシモビッチが頭で合わせ、ゴール右に流し込んだ。このまま前半は終了し、名古屋が1点リードで折り返した。

 後半もお互いにシュートまで持ち込めない展開が続く。58分に名古屋にアクシデント。松田が右太ももの裏を痛め、小川佳純との交代を余儀なくされた。

 さらに、直後の62分には仙台にもアクシデントが発生してしまう。DF竹内彬との接触で右ひざを負傷した梁勇基に代わって、ハモン・ロペスが投入された。

 仙台が78分に決定機を迎える。ウイルソンが個人技で左サイドを突破し、左足でクロス。エリア内中央でフリーになっていたハモン・ロペスがダイビングヘッドで狙ったが、GK楢崎の好セーブに阻まれ、同点ゴールとはならない。

 82分に仙台が試合を振り出しに戻す。左サイドでボールを受けたウイルソンが右足で丁寧にクロスを供給。エリア内中央でハモン・ロペスが頭で合わせ、ボールはGK楢崎の手に当たりながらネットに吸い込まれた。

 追いつかれた名古屋は87分に再びリードを奪う。矢野貴章が右サイドから右足でシュート性のクロスを入れると、相手DFに当たってそのままゴール左に決まった。

 このまま試合は2−1で終了。名古屋は今季ホーム初勝利を飾った。敗れた仙台はリーグ戦連勝とはならなかった。

 次節、名古屋は4月2日にFC東京と、仙台は同1日に広島とそれぞれ敵地で対戦する。

【スコア】
名古屋グランパス 2−1 ベガルタ仙台

【得点者】
1−0 45+1分 シモビッチ(名古屋グランパス
1−1 82分 ハモン・ロペス(ベガルタ仙台
2−1 87分 矢野貴章(名古屋グランパス