[3.11 J1第1ステージ第3節 G大阪2-1大宮 吹田S]

 ガンバ大阪が新スタジアムでの公式戦初勝利を挙げた。G大阪は11日に行われたJ1第1S第3節で大宮アルディージャと対戦。後半4分にCKを合わせたDF今野泰幸のゴールで先制すると、同16分にはMF阿部浩之の今季初ゴールで加点。後半アディショナルタイムにMF家長昭博にゴールを許したが、2-1で逃げ切り、リーグ戦2連勝を飾った。大宮の開幕からの連勝は2でストップした。

 来週火曜日にACLを戦うG大阪とFC東京の対戦が、金曜日に組まれた。新スタジアムになった今季、公式戦ホームでまだ勝利のないG大阪としては、勝利で勢いを付けたいところだった。対する昇格組の大宮は開幕2連勝。連勝を伸ばせるかに注目が集まった。

 序盤からG大阪ペースで進んだ。しかし12分にはFW宇佐美貴史のFKをファーサイドでFW長沢駿が折り返し、最後はMF阿部浩之が狙うが、シュートはDFにカットされてしまう。同15分にはMF遠藤保仁からのパスを受けた宇佐美が左45度の位置からゴールを狙うが、GK塩田仁史の横っ飛びセーブに阻まれた。

 結局前半はスコアレスで折り返すことになったが、後半開始早々にG大阪が試合を動かす。4分、左サイドからのCKを獲得すると、宇佐美がゴール前に上げる。DF金正也がニアにDFを引き連れると、その裏に入った今野が頭で押し込んだ。さらに同16分には左サイドから完璧な崩しを見せる。遠藤が混戦を抜くスルーパスを通すと、オーバーラップしたDF藤春廣輝がマイナスクロス。阿部が左足で蹴り込む流れるような攻撃で、大宮を突き離した。

 大宮も一矢報いようと反撃を試みるが、なかなかG大阪の守備網を崩すことが出来ない。後半35分にはCKの流れからこぼれ球をMF家長昭博が左足でコースを変えるように流し込むが、GK東口順昭の攻守に遭ってしまった。ただ後半アディショナルタイム2分に大宮はDF和田拓也の右クロスを家長が頭で合わせて1点差。さらに直後には左クロスをMF横谷繁が合わせる決定機を迎えるが、シュートは東口の腕の中に収まった。

 先制点を決めた今野は「すごくよかったし、ホッとしている。このスタジアムでもっと勝って、皆さんと喜びたい」と、新スタジアム初勝利を喜んだ。


●[J1]第1ステージ第3節1日目 スコア速報