2016年3月7日、花巻市のマルカン百貨店が今年6月に閉店すると、地元の岩手日報などで報じられ、大きな衝撃が広がっている。建物の老朽化が主な要因とのこと。

花巻市では、上田東一市長が同市ホームページ内で次のようなコメントを発表した。

マルカン百貨店は、長年、花巻市の中心部にあって市民の買い物や食事、遊興などを提供し続けてきた百貨店であり、特に6階大食堂で提供されるマルカンソフト、ナポリカツなど多彩で美味しいメニューは、世代を超えて市民が家族ぐるみで親しみ、また近年は全国的にも有名となり、広く愛されてきました。そのような百貨店が閉店することは極めて残念なところです。

ツイッターには、ニュースを知った多くの人からの声が殺到している。

10段ソフトクリームも、あと3ヶ月


マルカン百貨店大食堂の特大ソフトクリーム(EMPEXさん撮影,Wikimedia Commonsより)

ツイッターに寄せられているのは、次のような反響である。

「マルカンだけに行く予定を立てなきゃ!」「大食堂だけは絶対消えないでほしい」という声が届いている。

「大食堂でクラウドファンディングしてくれないかな」という人もいる。「投資するぞ」とのこと。

「またひとつ、岩手の遺産が消えるのか。悲しい」「泣ける」「10段ソフトクリームもナポリカツも食べれるのはあと3ヶ月」といった感想も......。

市長も言及している「10段ソフトクリーム」こと「マルカンソフト」は、大食堂の名物メニューだ。上記の写真にもあるとおり、実に10段というビッグサイズ。これを巻くのもベテランならではの技だったとか......。

「安くて助かったのが、マルカン百貨店の食堂だった」「地域の盛り場」「食堂だけそのまま切り取って残してくれないかな」「チャーシュー麺どうなるん?」などといった声も寄せられている。

昭和モダンな雰囲気で人気が高かった大食堂を惜しむ声が多い。