[めんたいワイド- 福岡放送] 2016年2月23日放送の「特報THEスライドショー」のコーナーで、子供の貧困と経済支援強化について取り上げました。

画像はイメージです(scarletgreenさん撮影、Flickrより)

平均収入の半分以下の所得しかない世帯を「貧困世帯」と言っているのですが、この割合が過去最悪で、貧困によって高校を中退、高校進学を断念する子供が増えているそうです。

これを防ぐため、4月から進学費用を無利子で貸し付ける「生活福祉資金」の金額を1.5倍までに限度額をあげることになりました。

この支援強化の背景には進学しても中退する生徒が多く、生活保護世帯の高校中退率は、一般世帯の3倍以上(5.3%)になっているからだそうです。

学業もお金がないと受けることができない? 貸し付け金や奨学金の返済で追われる人も

進学費用を無利子で貸し付けてくれますが、返済はしなくてはいけません。その他、学校などで奨学金制度などもありますが、この場合は利子が発生することもあり、働き始めたら返済をしなくてはいけません。

高校中退は免れたけれど、働き始めたら今度は奨学金や貸し付け金の返済で追われるという人も多いそうです。

街の声も返済のある貸し付け金や奨学金について様々な意見が出ていました。

・返済しなくてもいい学費というのを作ってあげないと子供がかわいそう
・高校生もまだ子供、将来のためにと子供に対する保障を考えるなら学費面についてはもっと考えてあげるべき

私の中学校の同級生も家族が大病をして金銭的にきつくなり、高校を中退した人がいました。奨学金制度もあるけれど、働いて家庭に入れるお金や奨学金の返済額を考えると手元にお金が残らないことが分かり、諦めたそうです。

少子化の今、子供を育てていくという国の方針は小さな子供がメインになっていますが、将来の経済を担う中学生や高校生を助けることも必要な気がします。(ライター:ぴよこ)