主将の処遇をめぐる騒動に揺れるローマが、公式テレビの女性司会者に処分を科したようだ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などイタリアメディアが報じている。

ローマは現在、キャプテンのFWフランチェスコ・トッティをめぐって揺れている。トッティがテレビのインタビューで出場機会がない現状への不満を吐露し、ルチアーノ・スパレッティ監督が26日のパレルモ戦で先発予定だったトッティをメンバーから外したからだ。

クラブの象徴であり、現役にしてすでにレジェンドと言える存在のトッティだけに、サポーターや識者の見解は二分している。トッティへの敬意を求める声がある一方で、チームを優先したスパレッティ監督を支持する意見もある。

そんななか、公式テレビの司会者であるフランチェスカ・ブリエンツァの行動が波紋を呼んだ。SNSで知人の投稿に「いいね」をしたことが原因だ。投稿はトッティへの敬意を求めるもので、「スパレッティはポンテ・ヴェッキオから身を投げろ」との発言が含まれていた。

ローマは今季途中、スパレッティ監督を招へいする前にルディ・ガルシア前監督を解任している。ブリエンツァはそのガルシア前監督の恋人でもあり、先日のテレビ番組でも両監督を比較したVTRに「監督への敬意も必要」「両監督を比較するのは中傷だ」と発言していた。

『ガゼッタ』によると、一連の発言に加え、スパレッティ監督を侮辱する投稿に「いいね」をする問題が起きたことで、ローマはブリエンツァを公式テレビの司会者から一時的に外すことを決定した。

ブリエンツァは「いいね」をしたことを認め、『フェイスブック』や『ツイッター』で「投稿内容を読まずに友人の写真に軽率にも『いいね』をしたことを非常に申し訳なく思っている」と謝罪している。

Sono molto dispiaciuta per aver compiuto la leggerezza di mettere un like su una foto di un amico senza prima leggerne il post che la accompagnava.

Posted by Francesca Brienza on 2016年2月23日