17日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」では「独占 キックの名手対談 中村俊輔(37)×五郎丸歩(29)」と題し、サッカー界、ラグビー界を代表するキックの名手二人による対談の模様を伝えた。

対談前には中村がラグビーボールを、五郎丸がサッカーボールを実際に蹴るといった交流も。中村は「(ラグビーボールは)真っ直ぐ飛ばなかったですし、蹴り方がこんなにも違った。似ているようで」とその難しさを語り、一方の五郎丸も「パワーだけじゃサッカーできないなと思いましたね。ラグビーは気合いでいけるんですけど、サッカーは気合いじゃいけない」とおどけてみせた。

また、対談ではそれぞれの「ベストキック」を挙げた二人。五郎丸は昨年10月、ラグビーW杯の対サモア戦で決めたゴールを挙げ、「真価を問われた試合、日本ラグビー界が。南アフリカに勝って衝撃を与えられたんですけど、スコットランドに大敗して3戦目。それであのパフォーマンスを出せたっていうのは良かった」と振り返ると、中村は、2006年9月の欧州チャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド×セルティックの一戦を挙げ「マンU戦のホームとアウェーでその2本(のフリーキック)だと思います」と話した。

すると、対談の後半「何となく訊いてみてもいいですか?」と切り出した五郎丸は「サッカー人生のゴールってどこですか?」と中村に質問。「ノートに書いた目標みたいなものはビッグクラブで10番。そこまでは届かなかったんで、うーん、それはちょっと残念」という中村だが、現在のゴールは「自分に勝ちたいっていう、それかな。衰えてるんだろうけど俺は衰えてないし若い選手に負けてない。絶対40歳以上までやりたい。ガキの頃のように“上手い”って言われたいというか、テクニックで。そういう感覚でやってます」と答えた。

これに対し、「ラグビー人生のゴールってどこなんだろうって最近ずっと思う」という五郎丸は「(スーパーラグビーで)オーストラリアの方にチャレンジするんですけど、その先に何があるかも分からない。自分が何を達成すれば満足してラグビー人生を終えられるのかみたいなのはW杯終わってすごい感じます」と心境を吐露。それでも、「目標が大体近付いてきたら達成するんじゃなくて次の次の目標を書くようにしている」という中村の言葉を受け、「2個先の目標を立てるというのがすごく刺激的な言葉で、高い目標を持って今年プレーしてみたい」と意気込んだ。