今年の初場所で念願の初優勝を果たした琴奨菊。日本生まれの力士として10年ぶりとなる幕内最高優勝を飾った上、昨年結婚した祐未夫人の内助の功も大きな話題になった。

そんな琴奨菊がライバルであり親友の豊ノ島と「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日/9日深夜放送分)にゲスト出演。初優勝を成し遂げた原動力を語っている。

その一つとして挙げたのが、初場所13日目、豊ノ島が琴奨菊に土をつけた一番だ。「自分の持ってる力を全て出し切っての敗北」と振り返った琴奨菊は、敗れた後、トレーナーから「今回がラストチャンスじゃないから、明日から2日間楽しんでいきましょう」などと声を掛けられ、その夜にすぐさまトレーニングを行い縁起直しをしたという。

すると「その日の夜(琴奨菊から)連絡きました」という豊ノ島は「次は負けないぞ、みたいな。部屋に帰ってその日にトレーニングして、今より明日の方が強くなってるから」といった琴奨菊の言葉を紹介。互いに切磋琢磨する二人のエピソードに、スタジオのゲストからは思わずため息がもれた。

また、もう一つの原動力として“ある動画”を挙げた琴奨菊。視聴することでモチベーションが上がるという動画は「鷹の選択」なるもの。70年生きられる鷹が、老化のはじまる40歳を過ぎたあたりで、自ら(老いた)くちばしや爪を破壊し、羽をむしることで、これらが生え変わり新しい自分になるというストーリーだ。

「これを見て、どんな時も勇気付けられる」と語る琴奨菊だったが、同番組の人気コーナー「知らなきゃ良かった」事実として鷹の調教師が登場すると、「鷹の寿命は15年程度。そもそもくちばしが折れたり、爪が取れたりすれば獲物も獲れないので鷹は死んでしまう」などとキッパリ。

その動画に励まされ続けてきた琴奨菊は「うそー」などと思わず手で顔を覆って落胆する一方、隣の豊ノ島は大笑いしていた。