全国求人情報協会がまとめた15年12月分の求人広告掲載件数等集計結果によると、求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比10.1%増となったことが分かった。

 求人メディア全体の広告掲載件数は91万6674件で69カ月連続の増加となった。前月比は27.9%減。

 メディア別に前年同月と比べると、有料求人情報誌3万898件(16.8%減)、フリーペーパー24万2545件(9.9%減)、折込求人紙4万9771件(5.3%増)、求人サイト59万3460件(23.8%増)。

 有料求人情報誌は4か月連続で減少。フリーペーパーは11月は前年同月比30%を超える大幅な増加だったが12月は減少に転じた。折込求人紙は7カ月ぶりの増加。求人サイトは引き続き高い伸びが続いている。

 地域別に見ると、北海道・東北3万348件(前年同月比21.6%減)、関東・甲信越9万8863件(同14.6%減)、中部・北陸4万7463件(同7.8%減)、近畿6万112件(同1.9%減)、中国・四国2万6826件(同2.5%減)、九州・沖縄5万9602件(同1.5%増)となった。

 11月は全ての地域が前年同月を上回っていたが、12月は九州を除く全ての地域が減少となった。

 また、同協会が会員求人メディアの営業担当者や編集担当者110人から回答を得たウォッチャー調査(調査期間:1月4日〜18日)によると、2015年12月時点の企業の求人意欲は、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負のいずれも3カ月前(2015年9月時点)に比べ低下したものの高い水準となっている。

 一方、求人意欲の先行き(3カ月後の求人意欲)を見ると、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負はいずれも7割以上の担当者が求人意欲が「高くなる」もしくは「やや高くなる」と回答しており、旺盛な求人意欲が継続していくと予想されている。

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