テレビ朝日「日本サッカー新時代〜2018年への旅〜」(3日深夜放送)では日本代表・本田圭佑とサッカー解説者・中山雅史氏による対談の模様を放送した。

2014年のブラジルW杯や現在&未来の日本代表について語った両者。その後半では本田がオーナーを務めるSVホルンやこれを軸とした本田の後進育成計画について話が及んだ。

まずは昨年7月、ホルンに移籍したコンサドーレ札幌時代の中山氏のチームメイトでもある榊翔太を「初めて見た時、オーストリアの1部でもガンガン点獲れるポテンシャルがある」と評した本田は、「言葉の壁もあるので試合には出れてないんですけど、こんなところでくすぶっているようなレベルの選手ではない」と期待を寄せた。

また、チームについては「もっと自分のやりたいサッカーを浸透させたい。これが日本のクラブだったら簡単だと思うんですよ。相手日本人ですし」と前置きした本田は、「まず練習が良くない」と課題を挙げるや「100種類以上の練習が頭の中にあるんで、そういうものを提供しながら。(練習メニューは)1000種類くらいあるかもしれない」と強化に余念がない様子だ。

さらに、本田はチームの今後を「5年でチャンピオンズリーグ出場権獲得っていうものを目指すプランを打ち出してますけど、その先もある。(実際は)厳しいと思います。ただ時には厳しいと思っていることも声を挙げて挑戦することが必要。逃げ道はないですし、いける確率を地道な努力を続けることでちょっとでも高めていくことが今できる作業」と説明。その上で「ホルンが目指すべきゴールはビッグクラブになることではない。ビッグクラブへの橋渡しができるクラブになりたい。でもその点においてはサッカー界一を目指したい」と話した。

国内でもサッカースクールを営む本田は「今の中学生くらいの選手が育ったら、全員僕よりうまいと思います。今の子達のボール技術を見ていると本当にうまいんで」と絶賛するも、それはあくまでも技術面での話。「根性論で言えば、ゴンさんやカズさんみたいな根性を持った子供達が今後出てくるのはなかなかタフだと思う」と見通しを語った。

それでも、「サッカーで成功する側面は技術の面も大きいんで、うちの子供達には少なくとも全員ヨーロッパで成功する技術は身に付けさせたい。なんで第二の本田どころではない。そこに精神力が備わった子供がいればバロンドールを獲るような選手が生まれるんじゃないですか」と後進の育成計画を明かすと、自分自身については「次の計画で言えば、アメリカ中の人が本田圭佑のことを知る」と壮大な野望を口に――。そんな本田は、2016年を「緻密に大胆に勝負の年にしたい」と意気込んだ。

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