厚生労働省が発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同水準の1.24倍だった。一方、総務省が発表した労働力調査(速報)によると、10月の完全失業率(季節調整値)は前月から0.3ポイント低下して3.1%で、1995年7月以来、20年3カ月ぶりの低い水準。

 新規求人倍率(季節調整値)は1.83倍(前月比0.03イント減)、正社員有効求人倍率(同)は0.77倍(前月と同水準)、有効求人(同)は前月比0.3%増、有効求職者(同)は同0.1%減となった。

 新規求人(原数値)は前年同月比5.4%増。産業別にみると、宿泊業,飲食サービス業(14.7%増)、卸売業,小売業(8.2%増)、医療,福祉(6.7%増)などが増加し、建設業(0.1%減)だけが減少した。

 都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)で最高は東京都の1.82倍、最低は鹿児島県の0.87倍。

 男性の完全失業率は3.4%(前月比0.2ポイント減)、女性は2.7%(同0.4ポイント減)となった。

 完全失業者数は208万人(前年同月比25万人減)。完全失業者のうち「定年又は雇用契約の満了」は24万人(同2万人減)、「勤め先や事業の都合」は39万人(同7万人減)、「自己都合」は87万人(同4万人減)だった。

 就業者数は6432万人(前年同月比42万人増)。就業者数のうち、雇用者数は5704万人(同75万人増)。正規の職員・従業員は3331万人(同33万人増)、非正規の職員・従業員は1997万人(同17万人増)となっている。

 就業者数の前年同月比を産業別に見ると、医療,福祉(26万人増)、学術研究,専門・技術サービス業(13万人増)、宿泊業,飲食サービス業(13万人増)、サービス業(11万人増)、教育,学習支援業(10万人増)などが増加し、卸売業,小売業(16万人減)、農業,林業(13万人減)などが減少した。

10月の求人広告19.8%増、求人サイトの高い伸びが続く
非正社員を活用する理由「正社員を確保できない」が増加
9割の経営者が景気拡大見通し、人手不足が継続

日本人材ニュースHRN」は人材採用・人材育成の人事専門誌です。