写真提供:マイナビニュース

写真拡大

人はパンのみにて生きるにあらず、ただパンのためだけに働くにあらず……。毎日働いている会社を離れて心機一転、転職しよう! と考えるのはどんな時なのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、転職を決意したことはあるか聞いてみた。

Q.これまでに、転職を決意したことはありますか?

はい 34.3%
いいえ 65.7%

Q.どのようなときに決意したのか教えてください

■労働条件が悪い
・「給料が上がらず、生活に困窮したとき」(35歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「給料が上がる見込みがないと思った時」(32歳女性/マスコミ・広告/秘書・アシスタント職)
・「給料の安さを実感したとき」(35歳男性/通信/事務系専門職)
・「配置転換で待遇が悪くなりやりがいもなくなった」(42歳女性/マスコミ・広告/事務系専門職)
・「今、働いている職場よりも、条件の良いところを見つけた時」(24歳女性/食品・飲料/専門職)

■身体は正直
・「今の仕事に対してストレスを感じたとき」(30歳女性/人材派遣・人材紹介/秘書・アシスタント職)
・「残業が多く、休日出勤などで体力が持たないと思ったとき」(28歳女性/情報・IT/営業職)
・「精神的、肉体的につらいとき」(31歳男性/電機/技術職)
・「毎日死ぬほど行きたくなくなった時」(32歳女性/不動産/専門職)
・「サビ残を強制された時」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「大晦日の日に仕事していた時」(32歳男性/商社・卸/営業職)

■仕事がつまらない
・「つまらない仕事をしている時」(49歳男性/通信/事務系専門職)
・「仕事が面白くないとき」(31歳女性/自動車関連/事務系専門職)
・「仕事内容がいやに思えたとき」(38歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「仕事内容に不満があるとき」(35歳女性/ソフトウェア/技術職)

■評価されない
・「すごく頑張っているのに給料が変わらないと分かったとき」(31歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「がんばって認められない時」(32歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「正当に成果を評価してもらえなかったとき……事前に伝えていた私自身のキャリアの意向を全く予告なしで産休明けの女子社員に業務を奪われた時」(32歳男性/通信/事務系専門職)

■自分のためにならない
・「この会社にいてもこれ以上自分が成長できないと感じた時」(33歳男性/電機/技術職)
・「今の勤務先では、自分のやりたいことができないと分かった時」(29歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「スキルアップが望めないから」(32歳男性/商社・卸/事務系専門職)
・「仕事を続けても先がないと思った」(29歳男性/情報・IT/技術職)
・「自分がこの会社でうかばれることがないとわかったので」(48歳男性/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「自分の為にならないとき」(47歳女性/医療・福祉/専門職)

■ポジティブな動機も
・「もっと意味のある生き方を見つけられたとき」(24歳女性/食品・飲料/営業職)
・「よりキャリアアップしたくなった際等」(24歳女性/その他/事務系専門職)
・「やりたいと思えることがあったためです」(35歳男性/その他/専門職)
・「希望の仕事が見つかった」(30歳男性/農林・水産/技術職)
・「限界を感じ、チャレンジしたくなったとき」(30歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/秘書・アシスタント職)

■つらい人間関係
・「職場の人間関係、無理だと感じたとき」(28歳女性/その他/その他)
・「上司に理不尽なことで嫌味を言われたとき」(22歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「上司のパワハラに耐えられなくなったとき」(29歳男性/不動産/その他)
・「上司が嫌いなとき」(27歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「お局さんに目を付けられたとき」(34歳女性/その他/その他)

■会社がブラック
・「ブラック企業で精神的に病み始めたとき」(32歳女性/金融・証券/営業職)
・「会社のやり方に耐え切れなくなったとき、売掛を社員に払わせるなど」(47歳男性/電力・ガス・石油/技術職)
・「会社の将来性に不安を感じたので」(50歳以上男性/その他/その他)
・「業界に先がないと思ったとき」(31歳男性/その他/その他)
・「あまりにも法や倫理の遵守が不徹底である会社である事を知った時(その会社は実際に辞め、後に倒産しました)」(35歳男性/金属・鉄鋼・化学/その他)

■総評
転職を決意したことがある、と答えた人は34.3%、約3人に1人は転職を考えた瞬間があるようだ。

人はどんなときに転職を決意するのか、回答に多く見られたのは、「給料が安い」「待遇が悪い」など、労働条件に関する不満だった。特に、サービス残業や休日出勤が続き、体力的に厳しくなってくると、「もう嫌だ」と思ってしまうようだ。「体を壊した」「ストレスで体重がどんどん減る」など、心身ともに不調が出た時には、自分を守るためにも転職を考えるのはよく分かる。

やっている仕事が楽しくない、不満だ、ということが続くと、やはり転職を考える契機になるよう。がんばっても評価されない、という状況も、働く人の徒労感を生む。また「自分の成長」「キャリアアップ」が見込めないと仕事を続けていても仕方ないと考える人も多かった。「この会社にいても先がない」という感覚は、転職へと踏み切る大きなきっかけになるようだ。つらい状況を打破したい、というよりは、より積極的に未来を夢見て、「やりたいことがあった」「希望の仕事が見つかった」ために転職を考えた、という人もいた。

会社の人間関係に嫌気がさして、というケースもあった。特に、上司との関係性を指摘する声が目立ち、「上司が嫌い」「パワハラに耐えられない」時には、部下の方が逃げるしかない。会社の方針ややり方に疑問を感じている場合も同様で、やはり社員はそっと立ち去るしかないのが現状のようだ。新天地で、今度は満足いくいい仕事ができるよう、お祈りする。

調査時期: 2015年8月12日〜8月15日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性155名 女性145名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

(アリウープ)