年俸高騰のプレミア、負傷者に2年間で総額460億円の給料支払いが判明

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 プレミアリーグでは、1シーズンの全クラブ総額で約1億2330万ポンド(約229億円)に上る給料が負傷者に支払われていたことが判明した。イギリス・ロンドンに本社を置く保険関連企業のジャーディン・ロイド・トンプソン(JLT)がプレミアリーグの負傷者と給料に関してのデータを発表している。イギリス紙『デイリーメール』が14日に伝えた。

 スポーツにけがは付き物で負傷離脱はしかたのないこと。だが、2012−13シーズンと2013−14シーズンの2シーズンで、プレミアリーグのクラブは負傷で試合に出られなかった選手たちに対して、合計2億4655万ポンド(約458億8000万円)の給料支払いを行っていた。

 JLTによると、同2シーズンでマンチェスター・Uは選手の負傷離脱が84回を記録し、プレーできなかった選手に対し最高額の総額約3384万ポンド(約62億8000万円)の給料を支払っていたという。

 また、同じ期間にアーセナルが費やした金額は3060万ポンド(約57億円)、マンチェスター・Cは3021万ポンド(約56億2000万円)、トッテナムは1993万ポンド(約37億円)、リヴァプールは1657万ポンド(約30億8000円)となっている。プレミアリーグ全体では、2シーズンで総額2億4660万ポンド(約458億8000万円)。1シーズン平均で1億2330万ポンド(約229億円)もの給料がけが人に支払われているという。

 そして、負傷回数で言えば、マンチェスター・Uが最多の記録を残している。昨シーズンの48回を含め、2011−12シーズンから2014−15までの4シーズンで165回の負傷が発生。続いて、アーセナルが164回、トッテナムは139回、ニューカッスルは133回、マンチェスター・Cは122回。プレミアリーグで最も負傷回数が少なかったクラブは89回のストークだった。

 昨シーズンの王者チェルシーは負傷者に関して運に恵まれていた。負傷しプレーが出来なかった選手に支払った金額は899万ポンド(約16億7000万円)とライバルのマンチェスターの2チームやアーセナルなど比べ、明らかに少ない数字となっている。

 
JLTスポーツ部門の責任者ダンカン・フレーザー氏は、「過去2シーズンのプレミアリーグ王者と他のライバルチームの負傷回数を見てみれば、選手を使える状態にしておくことが重要だということが明らかになる。チェルシーとマンチェスター・Cは、マンチェスター・Uやトッテナムに比べると、はるかに運に恵まれていた」と語り、負傷回数とプレミア制覇の関係性を指摘。

 また、フレーザー氏はクラブが高額の給料を得ている選手が負傷離脱することに備えて、高い保険をかけるようなってきていると付け加えた。

「トップクラスのクラブでは給料が上がっている。テレビの高額放映権で収入が増えたおかげでもあるわけだが、負傷離脱するとクラブには高くつくことになる。そういうわけで、選手の負傷に備えてクラブは高い保険をかけるようになったんだ。長期離脱を強いられた場合、高額給料の一部を請求することができる。状況にもよるが、負傷した選手に支払った金額の半分ぐらいを保険で取り戻せる」

 1シーズンで約230億円もの大金を離脱者に支払い、さらに負傷に備えて保険までかけているプレミアリーグ。ここでもテレビ放映権や年俸が高騰している“バブル”状態が浮き彫りとなった。

■プレミアリーグのクラブにおける負傷者のコストランキング
(データは2012−13、2013−14シーズンの合計、『JLT Specialty』より)

合計:2億4655万ポンド(約458億8000万円)

1位:マンチェスター・U 
3384万ポンド(約63億円)

2位:アーセナル
3060万ポンド(約57億円)

3位:マンチェスター・C
3021万ポンド(約56億2000万円)