8月の月間MVP有力候補の西武・高橋光成[Getty Images]

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 西武の高橋光成が8月31日の楽天戦に先発し、5回を4安打2失点に抑え、今季4勝目を手にした。

 高卒1年目の高橋光は、8月2日に一軍昇格。同日のソフトバンク戦でプロ初先発するも、3回4失点でノックアウト。プロ初黒星を喫した。続く8月9日のオリックス戦では、5回1/3を1安打、無失点に抑えプロ初勝利を挙げる。16日のソフトバンク戦、23日のロッテ戦、スライド登板となった31日の楽天戦に勝利し、4連勝。

 今月昇格したばかりの高卒ルーキーが、わずか1カ月で4勝を挙げた。高卒新人での月間4勝は、1999年の松坂大輔(現ソフトバンク)以来16年ぶり。2年前の甲子園優勝投手は、8月の月間MVP有力候補になった。

◆8月のパ・リーグ月間MVP有力投手たちの主な成績

高橋光成(西武)

8月成績:5試 4勝1敗 防2.96

東明大貴(オリックス)

8月成績:4試 3勝0敗 防1.55

メンドーサ(日本ハム)

8月成績:4試 3勝1敗 防2.66

摂津正(ソフトバンク)

8月成績:3試 3勝0敗 防2.05

吉川光夫(日本ハム)

8月成績:4試 3勝0敗 防2.39

涌井秀章(ロッテ)

8月成績:4試 3勝1敗 防3.86

大嶺祐太(ロッテ)

8月成績:5試 3勝2敗 防3.68

寺原隼人(ソフトバンク)

8月成績:4試 3勝1敗 防4.44

サファテ(ソフトバンク)

8月成績:11試 0勝0敗8S 防0.00

 ルーキーの高橋光は、月間最多の4勝をマークし、防御率も2点台を記録するなど安定した投球を披露した。23日のロッテ戦では3位を争うライバルから完封勝利を挙げるなど、印象的な活躍を見せている。

 ライバルがいるとすれば、ソフトバンクの守護神・サファテか。8月は11試合に登板して、0勝0敗8セーブ、防御率は0.00。8月2日の西武戦で、29イニング連続奪三振の日本記録を樹立。この記録は現在も続いており、30日の日本ハム戦で、連続イニング奪三振の記録も39イニングまで伸ばしている。

 高橋光が月間MVPを受賞すれば、1999年7月の松坂より早い史上最年少18歳6カ月での獲得となる。月間MVPの発表予定は9月4日。史上最年少での受賞はあるだろうか。