日本でTOEICプログラムを実施・運営する、国際ビジネスコミュニケーション協会の発表によると、今年の新入社員のTOEICテスト平均スコアが494点だったことが分かった。

 4月1日〜5月31日に、団体特別受験制度を利用して新入社員にTOEICテストを実施した企業数は776社、受験者数は3万4085人で、前年に比べ企業数はやや減少したものの受験者数は過去最高となった。

 受験者の平均スコアは494点で3年ぶりに500点を下回った。文系・理系別では文系548点、理系466点となっている。
 
 企業数、受験者数、平均スコアの過去5年間の推移を見ると、2011年713社・2万7396人・484点、2012年740社・3万98人・499点、2013年756社・2万9195人・505点、2014年791社・3万212人・500点、2015年776社・3万4085人・494点となっている。
 
 業種別に見ると、平均スコアが最も高いのは公共団体の727点。次いで、鉱業643点、石油586点、マスメディア569点、商社565点、不動産562点と続く。
 
 新入社員と一般社員の平均スコアを比較すると、28業種中19業種で新入社員が一般社員を上回った。一般社員が新入社員を上回ったのは、薬品、精密機器、その他製造、証券・保険、運輸、電気・ガス、マスメディア、サービス、民間団体。

 特に新入社員の平均スコアが高い公共団体(新入社員727点、一般社員502点)、鉱業(同643点、同473点)、石油(同586点、同511点)などは新入社員が一般社員を大きく上回っている。

 また、内定者(2015年度新入社員)に対してTOEICテストを実施した企業は338社、受験者数は1万1449人でともに過去最高。平均スコアは544点だった。内定時・入社後の両方でTOEICテストを実施した企業も185社となり、こちらも過去最高となっている。

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