OGのイングランド選手母「娘がより強くなることを望んでいる」

写真拡大

 1日のW杯準決勝で日本女子代表(なでしこジャパン)に敗れたイングランド女子代表。後半アディショナルタイムのオウンゴールによる敗戦は、悲劇的なものになってしまった。オウンゴールをしてしまったのはDFローラ・バセット。試合終了と同時に泣き崩れ、チームメートから介抱される姿は、世界中の同情を買った。

 ローラ・バセットの母親マリーさんが『ミラー』のインタビューに応じている。「まだ娘とは連絡が取れていないの」と話したマリーさんは、兄のダニエルさんが試合後からバゼットを介抱していると明かした。

「まだ娘とは話をしていないの。テレビで試合を観ていたわ。私は夫と一緒にここにいただけよ。あの瞬間には大きなショックを受けたわ。息子のダニエルがローラと一緒にいてくれたから良かったけど」

「息子はテキサスでサッカー監督をやっているのよ。朝の4時にビデオ通話をしてきてわ。チームも、娘をサポートするために、息子が控室に入ることを許可したみたい。試合の結末に関しては、心が打ち砕かれたとしか言い様がない」

 ただマリーさんは、この経験が娘をさらに成長させてくれると期待している。

「守備の選手としては、あそこで足を出していても出していなくても難しかったわ。あのままボールに触らなければ、日本の選手にゴールされてしまっていたでしょうし。彼女の蹴ったボールがバーに当たってそのまま入ってしまった。100回やったら99回は入らなかったはずのゴールなのよ」

「彼女はこれまでオウンゴールをしたことがほとんどなかったの。あれはミスだった。最悪の種類のね。入らないと思ったけど、実際には入ってしまった。バーに直撃してそのままね。あれはまぐれよ。ええ、あれはまぐれとしか言い様がないわ」

「このことが娘をより強くしてくれることを望んでいます。前に進むためにはこういう辛い経験を乗り越えていく必要があるわ。暫くの間は傷として残るでしょうけど。来週にも新しいリーグでのサッカー生活が始まる。ウェンブリーでのカップ決勝も残されているわ。すぐにそちらに切り替えなければならないわね」


●女子W杯2015特集