今年3月に大学を卒業した学生の就職率が4年連続で改善したことが分かった。厚生労働省と文部科学省が就職状況等を共同で調査し、4月1日現在の状況を取りまとめた。

 両省の発表によると、大学生の就職率は96.7%で前年同期を2.3ポイント上回った。

 大学生の就職率はリーマン・ショック後の雇用悪化で2011年3月卒が91.0%まで落ち込んだが、その後4年連続で改善し、今年はリーマン・ショック前の2008年3月卒(96.9%)にほぼ並ぶ水準まで回復した。

 男女別にみると、男子は96.5%で前年同期比2.7ポイント増、女子は96.9%で同1.7ポイント増。文理別では、文系は96.5%で同2.5ポイント増、理系は97.2%で同0.8ポイント増となっている。

 大学の地域別では、北海道・東北95.3%(前年同期比2.5ポイント増)、関東96.9%(同0.5ポイント増)、中部97.3%(同1.9ポイント増)、近畿97.1%(同3.3ポイント増)、中国・四国が97.3%(同4.5ポイント増)、九州94.7%(3.9ポイント増)となっている。

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