厚生労働省がまとめた2014年度の障がい者の職業紹介状況によると、ハローワークを通じた障がい者の就職件数が5年連続で過去最高を更新したことが分かった。

 障がい者の就職件数は、前年度比8.6%増の8万4602件となった。就職率も同1.3ポイント増の47.2%で5年連続で上昇した。
 
 障がい種別に就職件数を見ると、身体障がい者2万8175件(前年度比0.5%減)、知的障がい者1万8723件(同6.1%増)、精神障がい者3万4538件(同17.5%増)、その他の障がい者3166件(同25.5%増)となっている。身体障がい者が5年ぶりに減少に転じる一方、精神障がい者が引き続き高い伸びとなり初めて3万件を超えた。

 産業別にみると、医療,福祉(2万9453件)、卸売業,小売業(1万1360件)、製造業(1万1373件)の就職件数が多かった。

 2013年4月から、企業の障がい者の法定雇用率が1.8%から2.0%に引き上げとなり、義務付けの対象となる企業規模が従業員56人以上から50人以上に広がっている。

企業の障がい者雇用が過去最高、精神障がい者24.7%増
2015年 企業の人材需要と採用の課題-売り手市場化で内定辞退続出か
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