最高のB級スポット熱海「バナナワニ園」に行ってきた
日本屈指のコレクションが堪能できる
熱川に位置するバナナワニ園。同園は絶滅の危機に瀕する世界中のワニが17種類、約120頭が飼育されている日本屈指のコレクションを誇る。「バナナワニ」という響きだけでも私は興奮してしまうが、ここで見られるのはバナナとワニだけではない。日本では唯一ここでのみ飼育しているという「ニシレッサーパンダ」も目玉のひとつだ。ワニとレッサーパンダ、その“全然関係ないじゃん！”という二つの動物が楽しめる最強の動物園、それが「バナナワニ園」なのである……！
さっそく駐車スペースに車を停め、入場券を買って園内へ。このバナナワニ園、大きく本園・ワニ園、本園・植物園、分園の3つのセクションから成り立っている。本園と分園の間は無料のシャトルバスで移動できるとのこと。さっそくテンションが上がってきたぞ。
ワニが目当てだったけど……植物園もすごいぞ！
まず足を運んだのは本園・植物園。ここにはブーゲンビレア、ハイビスカス、カトレア、ジェードバイン、原種ランなど、約9,000種類の花木、果樹が展示されている。ビニールハウスの中はまるでアマゾン。限られたスペースで熱帯地域を代表する植物を存分に楽しむことができる。
次に驚いたのは、「アマゾンの人形」と称されるアマゾンマナティ。バナナワニ園というネーミングにもかかわらず、マナティも飼育しているのか……！ 残念ながら、この日マナティさんは微動だにせず爆睡していたようで、動いている姿を見られなかったことは少々心残り。しかし、ちょっと落ち込んだのもつかの間。お次に目に飛び込んできたのは、小ぶりのアリゲーター。さっそくここで「ワニ発見ー！」とテンションアップ。本園・植物園にもかかわらず、ちゃんと子ワニを飼育しているとは……。
動物だけでなく熱帯植物も充実！
そして階段を登り、向かった先は「7号温室」。ここでは巨大な熱帯性スイレンを鑑賞できる。ここのスイレンは一年中どの季節に訪問しても楽しむことができるそうだ。スイレンとひとことで言っても、その姿は原産地によってさまざま。花の表情も多種多様だ。
お待ちかねのワニがウヨウヨ……！
植物園を満喫したあとで、通りを挟んだところにある本園・ワニ園へ。
ここではお待ちかねのワニを超至近距離で楽しむことができるぞ……！ ドーム型の飼育スペースに入るとところ狭しと姿を現すワニ、ワニ、ワニ……！
飼育されているのは大柄なクロコダイル科と、小柄で細身のアリゲーター科の2種類。それぞれのワニが個性を放っているが、とくに巨大なクロコダイルは想像以上に強烈な迫力があった。「いきなり動き出したらどうしよう。かみ付いてきたら超コワイんですけど」などと内心ドキドキしていたが、ワニは悠々自適にゴロゴロとくつろいでいた。
ガラス越しに近づいてみると、そのつぶらな瞳は想像以上に可愛らしい。
とくに筆者がもっとも心を奪われたのは「クチヒロカイマン」だ。
南アメリカ中部、アマゾン流域の南側に生息するというこのワニは、細身で愛らしい表情が特徴的。どこかニコッと微笑んでいるような顔で水中をプカプカと浮かぶ様子は、家に連れて帰りたいほどカワイイぞ！
レッサーパンダも可愛いぞ！
存分にワニを堪能したところで、無料シャトルバスに乗って分園へ。こちらでは、バナナ、パパイヤ、グワバ、ミラクルフルーツなどの植物が楽しめる。とくに枝もたわわに実ったバナナの木は迫力満点。植物を楽しんだら、次はお楽しみのレッサーパンダのお目見えだ。日本で唯一、ここバナナワニ園でのみ飼育されているニシレッサーパンダが姿を現す。
意外にもちょこまかと機敏な動きをするレッサーパンダたち。毛艶も良く、もふもふとしたキュートな表情。来園した子どもから大人まで、「かわいい〜」と連呼しメロメロなご様子……。ここ分園には、ほかにもフラミンゴやクロトキなど、他ではなかなか見られない放鳥ゲージもあるので、そちらもぜひチェックしよう。
さて、園内を後にしようとした瞬間、おやっ、なつかしいゲームを発見！ その名も「ワニワニパニック」。あぁ、なつかしい、みんな小さい頃にプレイしたことでしょう。ということで、挑戦してみた結果、85点というまぁまぁの結果に……。
さて、GWも終わり混雑時期が過ぎた今、みなさんもぜひバナナワニ園でしか味わえない体験をしに熱川まで足を運んでみてはいかがだろうか？
（ケノービ)
