自由参加の合唱団・オーケストラに参加したのは、約1,500人!

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会社のスケジュールボードでよく目にする、「NR」なる文字。これ、私、初見では意味がわかりませんでした。皆さんは、おわかりですよね? いわゆる、「ノーリターン」の略。会社に戻らず、現地解散して直帰することを表しています。これが嬉しいんだよな!
一方、現地集合はどうでしょうか。しかも、初対面同士ばかりで構成されるオーケストラ・合唱団の現地集合があったとしたら……?

これ、実際に行われました。5月2〜4日に開催された日本最大級のクラシック音楽祭 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2015」前夜祭におけるスペシャルイベント「みんなでハレルヤ」が、まさにそれ!
事前にウェブサイト上で楽譜を公開し、参加者を募集。当日に初めて皆が集まり、歌い演奏するのがこの企画の内容です。
「クラシックという音楽を一般の方により身近に感じていただくため、スタートいたしました。実際に楽器を持ち、演奏者という立場で体感できる“場”を作ることが目的です」(担当者)

というわけで、当日。集合場所である「東京国際フォーラム 地上広場」にはなんと、およそ1,500人が集まったそう! 

そんな彼ら彼女らの格好を見ると、完全に思い思いです。私服の人もいれば、黒のオーケストラ用衣装を着こなす方もチラホラ。

いや、それだけじゃない。トランペットを持ってる方もいればフルートの方もいるし、はたまたヴァイオリンの人だって。と思いきや、印刷した楽譜のみの人だって多い。この方々は、きっと合唱しに来てくれたのでしょう!

ちなみに今回演奏されるのは、ヘンデル「メサイヤ」からハレルヤ・コーラスです。指揮者を務めるのは、東京ニューシティ管弦楽団・正指揮者の曽我大介氏! この布陣で早速、演奏&合唱をスタートしましょう。

★この模様は動画でも!「「みんなでハレルヤ」(1)」

いや、凄い迫力でした。さすが、1,500人! でもこの演奏を受けた曽我氏から、参加者に対して細かなアドバイスが飛んでいます。

この貴重な忠告を今後に活かし、みんな精進してくださいね……では終わらない。なんと、すぐさま2度目のハレルヤ・コーラスが始まりますよ! さて、どうなるか?

★この模様は動画でも!「「みんなでハレルヤ」(2)」

おわっ、明らかにクオリティが上がっている!! でも、まだ終わらない。まだ、満足しない。
「もう一回、やりたい人! じゃあ、オマケでもう一回やります(笑)」(曽我氏)
こうして始まった3回目のハレルヤ・コーラス、またしてもやっぱりクオリティが上がっているのが凄いです! 誰しもが楽しめる参加型プログラムだし、各自それぞれが集合せず練習して始まった演奏なのに、この完成度と感動にはビックリだ。

そんなこの日の「みんなでハレルヤ」は、参加者全員による自分への拍手で笑顔のままに閉幕しました。

ちなみに同音楽祭におけるこの参加型プログラム、今年で3度目の開催になるのだそう。そして、来年以降も開催が予定されているようです。……これは次回、私も参加してみたい。だって、文字通り、クラシック音楽の楽しさを再認識しましたもん!
(寺西ジャジューカ)