たっぷり在庫のある店舗の「ヨーグリーナ」

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サントリーから発売された炭酸飲料「レモンジーナ」が発売直後に人気すぎるとして販売中止になったばかりだが、今度は別の新飲料が発売から3日で出荷停止になってしまった。えっまたなのと思わせる展開だ。
その商品とは2015年4月14日に発売された清涼飲料水「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」。Twitterでは在庫がたっぷりあるという発言もあるので、「品薄商法」なんて声もあがっているらしい。コネタ編集部でもコンビニを数店舗まわって「ヨーグリーナ」を探してきたぞ。

「68本仕入れた『ヨーグリーナ』がすべて売れてしまいました」



確か会社の近くにあるコンビニには、発売日にフツーに売っていたはずだと思い、まずは近場から捜索する。アレッ? 本当にない! 売り場には本来「ヨーグリーナ」が置かれていたであろう場所にぽっかりとスペースが空いている。店員さんに聞いてみると、
「申しわけありません在庫を切らしています。昨日の夜には、68本仕入れた『ヨーグリーナ』がすべて売れてしまいました。あまりにも売れすぎてしまって」
と恐縮しながら説明してくれた。
う〜ん。Twitterでは「コンビニにめっちゃあった」「結構売れ残ってます、ダマされるな」なんてツイートもあったが、もしかしたら本当に品薄なのかもしれない、と思いつつ大きな道路を挟んで徒歩3分先にある次のコンビニへ。
一目散にドリンクコーナーに向かうと、驚くべき光景が広がっていた。7列にわたりヨーグリーナがドッサリと陳列されている。来店客が買っていったせいか、左端だけ微妙にスペースがある。同じ商品なのに1店舗目とは大違いだ。

いやいやまだわからない。たまたまこのコンビニだけが大量に商品を発注してしまった可能性だってある。そしていよいよ3店舗だ。ちなみに訪れたコンビニはいずれも別のチェーン。「あれ、やっぱりあった」。先ほどの店舗ほどの在庫数ではないものの、販売するには十分な数がそろっていた。もちろんサンプルとしては少ないが、3店舗中2店舗にあるということは――。

弁護士「品切れ商法は悪質。規制を考えた方がいい」



通常、大手メーカーは綿密な販売計画を立てていて、新商品を発売数日で出荷停止にすることはあまりない。だからこそマスコミはこぞって人気商品の品薄をニュースとして取り上げる。しかし、近年ではほかのメーカーでも同様の事例が頻発している印象があるため、「意図的に品薄にして宣伝効果を狙っているのでは」という疑念を消費者から持たれているようだ。
ネットでは
「ハーゲンダッツの華もちといいレモンジーナといい最近人気あり過ぎで販売中止って言うの多いな」
なんてツイートもあった。広告であることを隠して商品を宣伝するステマ(ステルスマーケティング)騒動以後、敏感になっている消費者は少なくない。
ヨーグリーナ」のケースについては、サントリーは品薄商法を否定していると報じられているが、ネットでは厳しい指摘が相次いでいる。谷山智光弁護士はTwitterで、「品切れ商法は悪質。規制を考えた方がいい。販売再開は半年間できないとか。その間に同業メーカーは類似品を出せばいい」とまで言っている。