19日、都内ホテルで、06年の販売・生産計画を発表するダイハツの箕浦社長（撮影：吉川忠行）

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ダイハツ工業<7262>の箕浦輝幸社長は19日、東京都目黒区のウェスティンホテル東京で行った年末会見で、2006年の世界生産を前年比19.8％増の139万台、世界販売を同5.5％増の75万台と、３年連続の過去最高更新となる計画を発表した。

　そのうち軽・小型車が好調な国内では、販売が前年比4.5％増の63万台（うち軽は60万台）、生産が同20.6％増の106万台となり、軽市場でのシェアは31％程度（神尾克幸副社長）となる見込み。箕浦社長は「女性をターゲットに顧客満足度ナンバー１を目指して、販売の改革と魅力的な新商品の導入をいっそう強力に進める」と強調した。女性を意識したカフェ風の店舗作りや、業販店へのノウハウ提供などで販売力を強化し、軽シェア30％台でトップを行くスズキとの差を詰める構え。

　親会社のトヨタ自動車に対しては、新型の小型スポーツ多目的車「ビーゴ」を「ラッシュ」としてOEM（相手先ブランドによる生産）供給し、トヨタ車の生産台数を前年比84.6％増の31万台に引き上げる。

　一方、05年の生産台数は世界で前年比11.3％増の116万台、うち国内は同6.6％増の88万台。販売台数は世界で同6.4％増の71万台、うち国内は同4.4％増の60万台だった。05年の国内全体の軽自動車需要見通しが193万5000台と過去最高となったことに対し、ダイハツの神尾副社長は◆増加が予想された中古車に対して、新車の弱みが少なかった◆マイナーチェンジ車に想定以上の評価を得た◆日産自動車の軽「オッティ」投入が市場を広げた─と分析した。【了】

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