局地的大雨から一夜明けた5日朝、新宿区高戸橋から見た水位が下がった神田川(左)と妙正寺川(右)の合流点。(撮影:佐藤光彦)

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4日夜から5日にかけて東京首都圏で降った局地的な大雨で、都内では5日午前7時半現在、東京都杉並区や中野区などで床上浸水が508件、床下浸水が1424件の被害が出ている。埼玉県では床上281件、床下712件、神奈川県では床上10件、床下50件で、関東地方で合わせて約3000件の浸水があった。

 都や警視庁などによると、杉並区上荻では善福寺川があふれ、周辺一帯が冠水、マンションに取り残された住民の男女2人が東京消防庁の救命ボートで助け出された。男性は右手指を切り軽いけが、女性は腹痛を訴えている。

 中野区では、4日午後9時過ぎに妙正寺川と神田川沿いの住民に避難勧告が出され、午前1時半に解除された。また同じく妙正寺川付近で護岸崩落とガス漏れのため近くの住民12人に避難命令が出されたが、正午現在も、水がひかないため一部解除されていない。

 道路冠水は、都内で一般道が25カ所、首都高速道路が5路線7カ所あった。

 停電は杉並、中野、練馬区で最大約7000世帯が停電したが、午前9時現在、100世帯を残して復旧している。神奈川県では横浜市で一時最大約4万3500世帯が停電した。【了】