15日午前9時59分ごろ、羽田空港で、新千歳発羽田行きの日本航空1002便(ボーイング767─300型機、乗客210人)がほぼ定刻で着陸した際、滑走路で機体前脚タイヤ2本がパンクして外れ、誘導灯などを破損して止まった。同機は13時現在、滑走路上に立ち往生しており、滑走路3本のうち、1本が閉鎖され、出発便に最大40分の遅れが出ている。

 日本航空<9205>によると、同機が自走できなくなったため、滑走路にバスを出し、午前10時58分に乗客全員を飛行機から空港ターミナルに案内した。着陸時の衝撃で、乗客3人が首に痛みを訴え、1人が空港診療所で治療を受けたという。着陸で前輪が損傷を受けるのは異例。

 国土交通省によると、タイヤは乗用車のチューブレスタイヤと同様の構造で、空気が抜けると外れる可能性があるという。詳しい原因は、現在調べている。【了】