観光バスの車検証を調査する都の職員(撮影:吉川忠行)

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東京都は9日、首都圏の自治体と連携して、排ガス規制条例に違反するディーゼル車の一斉取り締まりを実施した。

 都と3県4市の8自治体は、自動車の排ガスによる大気汚染防止を目的として、2003年10月からディーゼル車に対する排ガス規制条例を施行している。一斉に取り締まるのは、8自治体の外から入ってくる規制に対応していないディーゼル車(流入車)の取り締まりが共通課題となっているためで、3回目となる今回は、観光バスなどを対象に実施した。

 都内では羽田空港や都庁周辺など4カ所で行われた。東京駅近くの丸ノ内鍛冶橋駐車場周辺では、東京都環境局の職員が運転手に車検証の提示を求め、違反の有無を確認した。同所では約1時間半で37台を調査したが、違反車両はなかった。

 都によると、03年10月1日から05年3月31日までに築地市場をはじめとする、延べ314カ所で総数1万746台のディーゼル車を調査。うち1万509台が適合車両で、違反車両は237台だった。また、条例違反に対する運行禁止命令の発令状況は、処分者数115者、処分台数149台だった。【了】

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