多くの外国人観光客が集まる東京・浅草。現在のウリは「江戸下町」だが、実は浅草は1970年前後まで最先端のイメージにあふれ、近代技術に染められた街だった。宗教社会学者の岡本亮輔氏は「その代表例は『浅草寺の瓦』だろう」という。1973年に再建された浅草寺五重塔の瓦が土瓦ではなくアルミ合金である深い理由とは――。■最先端のアミューズメント施設だった「浅草十二階」2月9日、東京都台東区浅草2丁目の工事現場で「凌雲閣