中国南京市で、偽物の銀行を用意して2億元(約38億円)をだまし取ったという、大掛かりな詐欺事件が発生しました。

国有銀行そっくりの建物やATM、職員のユニフォームまで用意し、公式WEBサイトまで備えていたそうです。

 


こちらが、南京市浦口にある偽銀行の「南京盟信」。



外観だけでなく、カウンター窓口、ATM、従業員の服装まで、すべてが意図的に国有銀行に似せられていたものの、金融機関の許可は取得していませんでした。


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入口。


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週利2%という破格の利息を約束していたことから、1年間で200人が利用し、合計2億元(約38億円)もの預金を集めていたとのこと。
(国有銀行では定期預金で年利3%)


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こちらが開設されていた公式サイト。

顧客の多くは企業や経営者で、あるビジネスマンは会社の資金1200万元(約2億3000万円)を預けたところ、4週後に利息の支払いが途絶え、預金も降ろせなくなったと訴え出ました。

結局、関係者は詐欺罪で逮捕され、偽の銀行は閉鎖されたとのことです。

おいしい話には裏があるということですが、いくらなんでも銀行そのものが偽物だったなんて、開いた口がふさがりませんね。

Fake bank in China that operated for a year scammed customers out of £20 million

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