【米国ブログ】日本のラーメンをおいしく食べるカギは「早食い」

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 米国人男性が、ブログ「Eat It Atlanta」で、日本で食べたラーメンについて記した。

 日本を訪れた筆者が、到着して最初に食べたのがラーメンだったという。「インターネットの情報をもとに、宿泊先のほど近くにある店へ歩いて向かったが、まずはその注文方法に戸惑った」ようだ。

 そこでは、「券売機が設置されていたが、残念ながらそこにラーメンの絵がなかったため、居合わせた日本人サラリーマンらしい3人組がそろって押したボタンをそのまま押した」という。

 筆者が入ったこのラーメン店は、「つけ麺」で有名だったらしい。運ばれてきたのは、「煮干しでダシをとり、油っこい豚肉の塊が入った」つけ汁で、ブログに載せられた画像からは、手打ちとみられる麺や煮玉子が添えられているのも分かり、なかなかおいしそうで食欲をそそられる。

 しかし、このつけ汁のニオイは筆者にとってかなりの衝撃だったらしく、「非常に刺激的で酔いそうだ」と語り、「その新しい味に慣れるのに手間取った」と続けた。さらには、食べるのに時間がかかったため、麺も汁も冷めてしまい、「正直なところ、胃がひっくり返りそうだった」が「興味津津(きょうみしんしん)な様子の店主」を前に、「なんとか食べ干した」と語った。筆者が初めて体験した味に困惑して、目を白黒させている様子が想像される。

 しかし筆者は、この経験に懲りることなく、日本滞在中につけ麺を含む多くのラーメンを味見し、「早食いこそがカギだ!」と語るまでになった。また、麺の量を加減して注文できることに対しては、「食べられる量だけを注文する」システムは、「無駄にすることの失礼さ」からきていると理解を示し、また同時に、多くの日本人が大量の麺をお替わりすることには、大いに驚き「日本人は2つ目の胃袋を持っているに違いない」と語った。

 筆者にとって最初の体験が衝撃的であったにもかかわらず、東京や大阪で数多くのラーメンを食べたことは、掲載された画像の数からもよくわかる。「ある時は朝食に、ある時は電車の待ち時間に、ラーメンをすすった」と述べ、店ごとに異なる味やトッピングに興味を持ち、楽しんだようだ。   

 またブログのコメント欄には、「ああ、ラーメンが食べたい!」、「ラ〜メン!!」と、海外のラーメン好きの読者から日本のラーメンへの熱い声も寄せられた。

 旅先での食事は、その国や旅の印象を大きく左右する。最初は戸惑ったというラーメンとの出会いも、筆者のチャレンジ精神によってその良さを知ってもらえたようで、ホッとさせられた。(編集担当:佐藤あきこ・山口幸治)(画像は「Eat It Atlanta (http://www.eatitatlanta.com)」から引用)