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walkntalkは2013年10月31日、個人が持つ業界経験・職務経験をFacebookと連携してデータベース化し、企業や個人が新規事業などの相談やヒヤリングにおいて低価格に活用できるスポットコンサルティング「ビザスク」の正式版と、より法人利用に特化し、秘匿性の高い案件への対応やコンシェルジュ・サービスなども行う「ビザスク・フォー・ビジネス」のサービスを開始した。

ビザスクで相談内容を公開し、アドバイザーを公募する場合は3,000円または1万円、ビザスク・フォー・ビジネスで仕事経験からアドバイザーを検索し、非公開に相談依頼するセルフ・サービスは1万5,000円、ヒヤリング設計支援やアドバイザーの募集代行を含むコンシェルジュ・サービスは10万円から、スポットコンサルティングを利用することができる。

企業は、新規事業開発、マーケティング、海外進出、人材育成などさまざまなシーンで業界経験者や専門家のアドバイスを必要としている。また個人が起業する場合も、さまざまなアドバイスを求めることは珍しくない。とは言え、新しい分野への初期的な取組みなどにおいては、高額の費用が必要となるプロのコンサルティングやフルタイム人材の採用ではなく、詳しい人に気軽にコストを掛けず相談したいというニーズが高まっている。

一方で、ビジネス経験の豊富な個人は、業界の詳細情報、現状把握、流通事情などの業界経験がないと知ることができない知識を持っている。駐在経験がないと知り得ない海外事情、営業実績豊富なシニアの経験、一からサービスを立ち上げた起業家の実体験、専門知識を持っているが育児休暇中のキャリアママの能力など、企業が必要とする情報・経験・知識・能力を持った個人も多く存在している。

弁護士、税理士、司法書士といった、いわゆる士業を探すことは難しくない。ソフトウェア開発、Webサイト構築など、具体的な業務の受発注をビジネスマッチングするサービスも多数存在している。しかし、企業が必要とする業界経験者や専門家の情報・知識・経験と、個人が持つ情報・知識・経験を低コストでマッチングする、カジュアルコンサルティング、スポットコンサルティングを実現するサービスは存在していなかった。

ビザスクは、アドバイスや情報が必要な企業や個人が、経験や知識は豊富だがコンサルティングのプロではない個人に、手軽にアドバイスや業界ヒヤリングを依頼できるサービスである。ビザスクを利用するには、Facebookのアカウントを使用し、業界経験、業務経験、得意分野、自己紹介を登録する。業界経験や業務経験はニーズの高い分野がタグとしてサジェストされるので、クリックするだけでよい。自分の経験をタグ付けする以外に、ビザスクを利用するFacebookの"友達"の経験をタグ付けすることも可能だ。アドバイザーとして登録すると、公募中の案件を見て、アドバイスやヒヤリング対応が可能であれば「相談に乗ります!」とメッセージを送ることができる。

アドバイスを受けたい場合は、その内容、求める経験、所要時間、面談方法(対面/ビデオ会議/電話会議)、アドバイス料(3,000円/1万円)を案件として登録する。案件に対し「相談に乗ります!」とメッセージを受け取ると、アドバイザーと非公開チャットで実績や詳細な相談内容、スケジュールを確認し、マッチングするとサイト上で事前決済を行ない、実際に対面またはビデオ・電話会議でのコンサルティングを受ける事ができる。

アドバイス料は、システム利用料として30%を引いた額がアドバイザーに支払われる。アドバイザーが務める企業の社内規定などでアドバイス料を受け取れない場合は、walkntalkが提携する認定NPO法人(国連WFP協会およびブリッジ・フォー・スマイル)に寄付することも可能だ。

友達からの経験タグ付けや、相談者とアドバイザー候補の間のメッセージなど、ビザスク上でのやり取りはFacebookの通知機能を使って通知される。

ビザスクは、2012年12月末にβ版としてサービス提供を開始し、新規事業を検討するシステム会社や資格取得を相談したい個人などに利用されてきた。β版の利用者より寄せられた意見や要望を取り入れ、正式版としてサービスを開始した。

ビザスクβ版を利用していた企業からは、新規事業担当者や技術転用の可能性を検討する研究所、マーケティングや資金調達についてのアドバイスを求めるベンチャー企業も多く、より秘匿性の高い相談やより緊急性の高い相談にも対応可能なサービスに発展してほしいという要望があった。

そこでwalkntalkでは、法人利用に特化したビザスク・フォー・ビジネスも新たなサービスとして提供を開始する。ビザスク・フォー・ビジネスは、個人を対象とするビザスクと異なり、案件内容を公開しアドバイザーを公募することなく、業界経験、業務経験、自己紹介からアドバイザーを検索し、アドバイザーにコンタクトすることが可能だ。Facebookではなく企業のドメインで認証を行い、ドメインごとに管理画面を用意することで、案件管理や経費管理がより簡便になる。

またビザスク・フォー・ビジネスでは、秘匿性が高く企業名を隠してコンサルティングを受けたい場合や、ビザスク登録者以外の業界経験者や専門家からコンサルティングを受けたい場合の募集代行など、さまざまな要望に応えるコンシェルジュ・サービスも提供する。