25日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝でバイエルン・ミュンヘンと対戦するボルシア・ドルトムント。ユルゲン・クロップ監督は前日の会見で、次のように話している。

「我々はバイエルンのようでありたいと思っていない。彼らと共通しているのは、勝利への飢えだけだ。だが、我々のプレースタイルや哲学は異なる。確かに、ドイツサッカーにとっては素晴らしい瞬間であり、このファイナルは我々がほかの国との差を埋めたことを示している。だが、CL決勝を戦うのは、似ていない2チームなんだ」

「我々には勝負するカードがある。エベレストを登った人もいれば、頂上まで10メートルで引き返さなければいけなかった人もいた。だが、どういう結果になろうと、トライはしたんだ」

「(バイエルン有利と見られているのは)問題じゃないよ。我々はすでに、予想を覆すことができることを示してきた。歴史もそう教えている。1997年、ユヴェントスはドルトムントより戦力が整っていたが、トロフィーを掲げたのはドルトムントだった。フェリックス・マガトと話しても、同じようなことを言われたよ。彼がいたハンブルガーSVがユヴェントスと対戦したときのことをね」

ドルトムントにとって朗報なのは、DFマッツ・フンメルスが負傷から復帰したことだ。同選手は「幸いにも、実際のダメージよりも恐怖の方が大きかったね」とコメントしている。