――柔らかいイメージの優香さんが、男勝りな菜々子を演じているのは新鮮でした。

優香:私自身は菜々子に性格が近いかなと思います。監督も私に柔らかいイメージを持ってくれていたみたいですが、終わる頃には“優香さんは男だね”と言われました(笑)。

――優香さんのポッチャリ特殊メイクも話題になっていますが、かかった時間とメイクを施した感想は?

優香:まず、かかった時間は、腰から首までと両手の先までで、だいたい4時間位でした。だから、DVDを2本観ていました! 『ルパン三世 カリオストロの城』と『千と千尋の神隠し』を(笑)。ハマケン(浜野謙太)さんは6時間位かかったみたいで、現場に入るのも毎日午前2時。落とすのにも30分位かかるし、本当に大変だったと思います。特殊メイクは、ヌーブラのような素材のものをくっつけたのですが、感触は本当に皮膚みたいで気持ち良かったですね。でも暑いし、重いし、ずっとつけていると下がってきちゃうんですよ! だから落ちないように顎を上げて会話していましたね(笑)。

――映画においてはミュージカル風のシーンがありましたが、演じてみていかがでしたか。またミュージカルはやってみたいですか。

優香:やりたくないです(笑)。歌がダメなのでもういいです! でも踊るのは好きで今もジムで軽いダンスをしたりしますね。今回のインドダンスは、わかりやすいセクシーというより、ねばっこいセクシーがありましたね。指導して下さったインドダンスの先生には「とにかくセクシーに!」と言われながら踊りました(笑)。

 


――写真集を出すタイミングで体を絞ったそうですが、それ以前に実践したダイエットはありますか?

優香:流行っているダイエットはひと通りやったと思います(笑)。りんごだけとかキャベツだけみたいなだけダイエットもやったし、水がいいと聞いた時は水しか飲まないとか、炭水化物抜きダイエットもしましたし。無理なダイエットはなかなか続かないし、ちょっと痩せたと思ってもすぐにリバウンドして、どうも自分には合わないなと。

――そこから写真集のために体を絞ろうと。

優香:それまでは、上半身だけが写る仕事や、洋服で隠せる仕事が主だったので、実は気にしていませんでした。写真集のお話を頂いた時、「下半身がやばいな、人様の前には出られない」と。まず、何を食べたら太るのかを知るために、食事内容を振り返りました。そうすると、ご飯類や麺類とか、炭水化物を多く摂っていたことが分かって、夜は炭水化物を控えて、朝・昼に摂るようにしたり、お菓子もほとんど食べないようにしました。私は夜のアイスが好きで、DVDを観ながら、お酒を飲みながら、チーズだのなんだの食べてストレスを発散させていたんですね(笑)。ダメだなと思いつつ、一気になくすとストレスになるからお酒を飲むときのおつまみをスルメに変えたりしました。野菜もあんまり食べないし、蒸し野菜もなかなか好きになれなくて。だから野菜はジュースにして摂るようにしてみたりとか、好きじゃないものをどうやったら摂取できるのかを考えました。ガッツリ食べる日を決めてアイス食べるときもあるし、でも食べ過ぎたなと思ったら次の日は控えるとか。できる範囲で最低限のことはしようと思いました。ストレスになることが一番ダメなので。私は身体のサイズを特に重視するようにしていました。体重は絶対に変動はあるものなので。

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