――それぞれに思い入れのあるシーン、苦労したシーン、印象的なシーンを教えて下さい。

小林:大竹さんは本島に行って俺の元に全然帰ってこないんですけれども、久々に帰ってきたら、楽屋で娘のお化粧とか準備でね、自然に娘と触れ合えるわけですよ。男親はできませんから。なんかね、すっごく寂しい思いをしたんですよ。損っていうか、なんか、男親は寂しい存在だなと思いましたね。あと、普段はあまり思ったことがないんだけど、幼いころの娘の写真を見るシーンは演じていた時からジーンときちゃいましたね。

大竹:私は離れて暮らしている役なので、撮影期間も短かったんですけど、(娘の晴れ舞台の準備を)「手伝わせてくれる?」というシーンです。具体的な台詞はないけれど旅立ちを大事に祝いたいし、ごめんねっていう気持ちもあるし、この15年間の思いが表せられたら良いなと思っていました。

三吉:好きなシーンはいっぱいあるんですけど、特に面接のシーンは、はじめて自分の思っていることを打ち明ける優奈の気持ちがすっごく分かって。お父さんを心配するシーンで自分の父親のことが本当に心配になっちゃいました。私は一人っ子なので、一人っ子の娘が親元を離れるっていうのはやっぱり寂しいのかなって思ったり。お父さんとすごく仲が良かったので、結構コミュニケーションを取ってた分、今もやっぱり心細かったりしますね。そういう意味では、前より自分の親のことを考えたり色々思い出したりします。

 


 遠くにいたとしても、会えない時間があったとしても、想い合っている親子の絆を強く感じさせてくれる『旅立ちの島唄〜十五の春〜』。初々しい島唄に込められた「ありがとう」のメッセージは、きっと多くの人の胸に響くだろう。


『旅立ちの島唄〜十五の春〜』は、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

【作品情報】
『旅立ちの島唄〜十五の春〜』 - 公式サイト
@shimauta_movie - 『旅立ちの島唄〜十五の春〜』公式twitter



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