荒唐無稽なシーンによって多くの批判にさらされている中国の抗日ドラマだが、中国国家広播電影電視総局は、荒唐無稽な歴史ドラマの放映を禁止し、特に戦争ドラマについては再審査を行う通知を出した。中国のポータルサイト「財経網」が中国版ツイッターである微博に開設しているアカウントにて伝えた。

 同ニュースに対して微博ユーザーからは「これは正しい。それでも米国ドラマの質と比べたら差は大きいが」、「良いね。ついに見るに堪えない低俗な嘘(うそ)っぱちのゴミドラマが禁止か! 嬉しいね〜」、「国家広播電影電視総局もついに意義あることをしたか」など、歓迎するとの意見が非常に多く寄せられた。

 しかし、「もっと早く禁止すべきだった」という意見や、「アホか、今ごろになって審査を始めたのか?」など、対応が遅すぎたとの批判もあった。

 また、「もう刀で飛行機を真っ二つというのも見られなくなるのは惜しいなぁ」と惜しむ声や、「民間の楽しみごとすら奪うのかよ」という主張もあり、存続を希望するユーザーもいた。

 ほかには、「ついでにどうしようもない国産アニメも禁止にしてくれ」という意見や、「共産党は抗日をしたことがないから、想像力に頼るしかなかったんだよな」という指摘もあった。

 現実離れにもほどがある現在の抗日ドラマだが、いざ実際に視聴してみるともはやコントと化していた。笑いの要素などを追加してエンターテイメントとして継続したら視聴率も取れるのではないだろうかと思うほどだ。異常に強い共産党軍と異常に弱い旧日本軍、ねつ造した歴史で自国民を欺いていると批判されても仕方がない内容だった。(編集担当:畠山栄)