生放送中にiPhoneを放り投げたノキアCEO

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イーロップ氏がiPhoneを投げ捨てた瞬間。

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ノキアの最高経営責任者(CEO)であるスティーヴン・イーロップは、アップルの「iPhone」を煩わしいと思っている。その気持ちがあまりに強すぎたため、同氏はフィンランドのトークショーにライヴ出演したとき、司会者ヤリス・ハーキモのiPhoneを放り投げるという行動に出た。



ハーキモ氏は3月21日(現地時間)、自身が司会を務めるトークショー「Hjalliksen kanssa」(「ヤリスと一緒に」という意味)のゲストとしてイーロップCEOを迎えた。そして、噂のノキア製新型スマートフォン「Lumia 928」の話題に触れ、その発売時期について質問した。



イーロップCEOはうまくこの質問をかわした。そこでハーキモ氏が自分のiPhoneを取り出すと、イーロップCEOの口から「ああ、なんていまいましい!」という言葉が飛び出した。



「私はiPhoneを持ちたくない。ノキアの携帯を持ちたいんです」とハーキモ氏は言った。



イーロップCEOはこの問題をどう解決したって? 同氏はハーキモ氏の手からiPhoneを取り上げ、カメラに写らないところへと放り投げた。iPhoneが床に落ちる恐ろしい音が聞こえる。



「さあ、これでいい」とイーロップCEOは笑いながら言った。



ハーキモ氏は、優れたテレビ番組司会者の誰もがそうであるように、顔色ひとつ変えなかった。そして、このハプニングのあとにイーロップCEOを賞賛する言葉を続けた。



「わたしはノキアの携帯電話を使いたいんですよ。なぜって、あなたを信頼しているし、ノキアを信頼しているから。でもLumia 928が欲しい。いつになれば手に入れられるんですか?」



イーロップCEOはこれにも答えようとはしなかった。だがハーキモ氏に対して、iPhoneに代わるノキアの携帯を提供すると約束した。それを聞いて一安心だ。ハーキモ氏のiPhoneはもうクラックが入ってしまっているだろうから。



イーロップ氏は、マイクロソフトのビジネス部門責任者だった人物。2010年9月に46歳でノキアのCEOに就任した。カナダ出身で、ノキアにとっては初めてのフィンランド人以外のCEOとなる。










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