チャンピオンズリーグ出場権争い、あるいはスクデット争いに向けて、すぐにフィオレンティーナを助けられるわけではない。だが、トッププレーヤーがフィオレンティーナに加わるようだ。ビジャレアルFWジュゼッペ・ロッシのことである。フィオレンティーナは同選手の獲得に大きく近づいている。

フィオレンティーナとビジャレアル、G・ロッシの交渉で動いている金額は、移籍金が1100万ユーロ(約12億7000万円)と500万ユーロ(約5億8000万円)のボーナス、そして年俸150万ユーロ(約1億7000万円)の5年契約だ。忘れてはいけないが、G・ロッシは2011年10月と2012年4月に負った負傷のため、3月中旬まで復帰できない。

ケガをしている間に、G・ロッシはEURO2012出場を逃し、チームが2部に降格するのを目にした。1年以上前から離脱している同選手には、何もできなかった。だが、それ以前はチェーザレ・プランデッリ監督率いるイタリア代表のレギュラーだった選手だ。

フィオレンティーナに移籍すれば、ビジャレアル時代のチームメートであるMFボルハ・バレロやDFゴンサロ・ロドリゲスと再会することになる。G・ロッシは土曜から月曜にかけてフィレンツェ入りし、6日はペスカーラ戦を観戦する予定。週末のうちにサインをかわすかもしれない。

これは将来に向けての補強だ。FWステファン・ヨベティッチが今季末までフィオレンティーナに残るのは確実だが、その後はおそらく移籍するだろう。その代役となるトッププレーヤーがG・ロッシだ。今の時点では、まだギャンブルである。だが、右ひざじん帯を2回負傷するまでの彼は、保証となれる選手だった。