有名画家の絵の値段はおいくら万円?



ゴッホやピカソ、ムンクにセザンヌなど、誰もが知っている世界的に有名な画家の作品は、投資目的に購入されるほど高額です。ではそれらの有名画家の作品の値段はいくらぐらいなのか、みなさんはご存知ですか? 今回は世界に名だたる有名画家の作品たちに実際についたお値段を紹介します。



●ゴッホの『ヒマワリ』……3,992万1,750ドル

ゴッホのヒマワリの絵はいくつも存在しますが、その中の1つのお値段がこちら。1987年に安田火災海上(現在の損害保険ジャパン)が購入した際のお値段です。当時の日本円のレートだと約58億円になります。



●ゴッホの『ひげのない自画像』……7,150万ドル

数多く存在するゴッホの自画像の中で、最後の自画像とされているのがこの『ひげのない自画像』です。1998年に落札され7150万ドルで落札されました。当時のレートだと80億円になります。貴重なだけあって、価格も相当ですね。



●ゴッホの『アイリス』……5,390万ドル

知らぬ人がいないほど有名なゴッホの作品だけあって、売却された作品はすべてが高額。この『アイリス』も1987年に5,390万ドルで落札されました。当時のレートだと、なんと80億円にもなります。ちなみにこのアイリスですが、落札者が代金を支払え切れなかったそうで、美術館が買い取ることになったとか(笑)。



●ムンクの『叫び』……1億1,990万ドル

2012年の5月に落札された有名なムンクの『叫び』の価格です。当時のレートで換算すると約96億円になります。このムンクの『叫び』は、『フリーズ・オブ・ライフ』という作品群のうちのひとつで、叫んでいるのではなく耳を塞いでいる絵。意外と知らないという人がいるのでは?



●ピカソの『ドラ・マールと猫』……9,520万ドル

ピカソの絵も数多くの作品が高額で取り引きされています。この『ドラ・マールと猫』は、ピカソの愛人であるドラ・マールと猫を描いたもの。2006年にグルジアの富豪によって9,520万ドル(当時のレートで約86億円)で買い取られました。この絵もモデルとなったドラ・マールは、ピカソの有名な作品である『泣く女』のモデルでもあります。



●ピカソの『パイプを持つ少年』…… 1億420万ドル

ピカソは作風が何度も変化した画家で、この『パイプを持つ少年』は『ばら色の時代』と呼ばれる明るいタッチの作風の時代に描かれたもの。2004年にイタリアの食品会社グループによって1億420万ドルで買い取られました。1億420万ドルは当時の日本円のレートで約101億円になります。ついに100億の大台に乗りました。



●ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』……7,800万ドル

フランスの印象派の画家であるルノワール。世界的に非常に人気の高い彼の作品の中でも、特に高額で落札されたのが『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』という絵です。1990年に約119億円(当時の日本円のレート)で日本の実業家である齊藤了英氏が落札。齊藤了英氏は同日にゴッホの『医師ガシェの肖像』も125億円で落札しており、当時大きな話題となりました。



●クリムトの『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I』……1億3,500万ドル

官能的なテーマの作品を多く残し、非常に人気の高いオーストリアの画家クリムト。彼の作品の中でも一番高額で取り引きされた絵が、複雑な装飾が施された『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I』です。2006年に1億3,500万ドル(当時の日本円レートで約150億円)で購入されました。これは絵画の価格としては当時最高額でした。



●セザンヌの『カード遊びをする人々』……推定2億5,000万ドル以上

近代美術に大きな影響を与えたフランスの画家、ポール・セザンヌが描いた5枚の連作のうちの1つが『カード遊びをする人々』という絵です。2011年に絵画としては過去最高金額となる2億5,000万ドル(一説によるともっと高額だとか……)で取り引きされました。当時の日本円のレートによると約204億円。どこのだれがそんな高額で!? なんて思っちゃいますが、購入したのはカタールの王室だそうで……妙に納得です(笑)。



以上、高額で取り引きされた世界の名画たちでした。非常に貴重な作品たちだけあって、お値段もハンパないものばかり。また、有名絵画の中にはダ・ヴィンチの『モナ・リザ』やピカソの『ゲルニカ』など、値段がつけられないほど貴重な作品も数多く存在します。それらにもし値段がつけられるとなると……すごいことになりそうですね(笑)。



(貫井康徳@dcp)