イチロー・スズキが、もしヤンキースと再契約したら(それは両者にとって意味のあるものだが)、それはブロンクスでの彼のパフォーマンスが、どれくらい良くなるかとても興味深いものになるだろう。

7月後半に移籍してきたイチローは、ヤンキースタジアムのレギュラーシーズンの34試合で、打率.359、5本塁打、11盗塁を記録した。本拠地球場での打率.359は、1996年にマリアノ・ダンカンが160打席で打率.406を記録して以来、100打席以上立ったヤンキース選手で、最も高い打率である。

イチローはライト側のせり出た観客席を上手く使い、8月19日にはレッドソックスのジョシュ・ベケットから2本塁打を放った。彼はまた、デトロイト・タイガースと対戦したアメリカンリーグ優勝決定シリーズで、ヤンキースの奇跡的な追い上げのきっかけになる本塁打を、ホセ・バルベルデから放った。

イチローのヤンキースタジアムでのパフォーマンスを見るための、小さく、慎重に扱うべき、予言的でもない様々なデータがここにある。

例えば:

イチローはヤンキースでの2ヶ月半、本拠地で42安打を放った。それはブロンクスで106打席多いマーク・テシェイラよりも2本少ないだけで、120打席多いラッセル・マーティンよりも1本少ないだけだ。

ヤンキースのイチローは本拠地で、空振り三振(18)よりも多くライナー(22)を打っている。他のヤンキース選手を合わせると、本拠地でライナーの3倍以上の空振りをしている。

ブロンクスの34試合でイチローは、“内角”に102球投げられ(内角の定義は、ホームベースの1/3以上、彼に近いこと)、それらの18はヒットになった。それはフルシーズンのヤンキースの中で3番目に多く、球場に関係なくフルシーズンでニック・スウィシャーが内角を打ったのよりも2本多い。

2012年、ヤンキース選手としてのイチローはブロンクスで、アレックス・ロドリゲス(26.5)よりも良い本塁打率(23.4)を残している。

そう上記に挙げたこれらの成績は、馬鹿げていて、とてつもなく間違えた捉え方の可能性もある。しかしそれらはまた、私たちにいくつもの考察を与えている。

イチローは長い間、球界でも頭脳明晰な打者の一人としての名声を得てきた。複数の野球評論家は、彼が望んだときには、パワーヒッターになることができると言っている。彼は球場に合わせて、やりたいようにプレーするコツを持っているように見える。

イチローとの契約をする、しないには、本当にたくさんの理由がある。そしてイチローとの契約を拒む理由は、これよりもより基本的なレベルでの議論がある。

アンチ・イチローの人々は、彼の年齢や多くの領域で衰えてきたスキルを指摘する。そして事実として、ヤンキース選手としての彼の遠征での成績は、契約を望まない3つ目のシンプルな理由となるぐらい、とてもひどいものだ。

しかし君たちが見た34試合、そしてイチローについて分かったこれらのことから、年間81回のヤンキースタジアムを、彼が個人的なクアーズ・フィールドに変えてしまう姿を見たいと思わないか?

参考記事:Ichiro and Yankee Stadium: A mutual fit By Mark Simon | ESPNNewYork.com
http://espn.go.com/blog/new-york/yankees/post/_/id/46934/yankee-stadium-best-fit-for-ichiro-to-call-home