中国の大手ニュースサイト環球時報(電子版)は27日、「中日国交回復40周年、日本政府、日本国民を採点するなら」という大規模アンケートを実施した。尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題の影響を受け、中国のネットユーザーの日本に対する見方や日中関係に対する考えを調査した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 ■日本という国家、日本国民の点数は

 調査では点数形式の項目を設けており、満点を10点とし、日本という国家および日本国民への好感度を点数式で評価した結果、日本という国家に対して「0点」をつけたネットユーザーは50.5%に達し、「1点」が14.9%、「2点」が9.8%、「3点」が9.6%で、「5点」以上をつけたネットユーザーは5%にも満たなかった。総合的に見ると、日本という国家にネットユーザーが付けた平均点は「1.45点」だった。

 国と国の交流は国民同士の友好が基礎となる。中国と日本の国民は「仲良し」とまでは言えないものの、日本という国家に比べ、日本国民に対する評価は「嫌悪感」は明らかに和らぎ、点数も上回った。「0点」を付けたネットユーザーは27.7%で、「1点」が14.1%、「2点」が10.6%、「3点」が9.6%だった。

 日本国民に高い点数を付けたネットユーザーも多く、「5点」が13.7%、「6点」が7.3%、「8点」が5.1%となった。ネットユーザーの日本国民に対する評価の平均点は「2.9点」で、国家に対する評価の倍の点数となった。

 ■今後の日中関係は

 「中日関係は今後どのように発展すると思うか」との質問に対し、「敵対国になる」を選んだネットユーザーは70.1%、「ライバルになる」あるいは「普通のビジネスパートナーになる」を選んだのは24.7%。そして、「緊密な互恵関係・パートナーシップを構築する」を選んだネットユーザーはわずか2.9%だった。

 日中関係を悲観する声が多いことは、「中日両国の戦争は避けられない」と感じているネットユーザーが多いことからもわかる。「中日両国が今後、戦争に踏み切るリスクが高い」との項目で、8割(79.7%)にのぼるネットユーザーが「中日が開戦する可能性は大きい」あるいは「極めて大きい」と回答。「可能性は低い」としたのはわずか6%、「可能性はまったくない」としたネットユーザーはわずか0.9%だった。(完結)(編集担当:米原裕子)