インテルとミランが19日、FWジャンパオロ・パッツィーニとFWアントニオ・カッサーノのトレードというセンセーショナルな移籍に関する交渉を開始した。ミランは当初、レンタルを提案していたが、18日になって完全移籍での相互売却という案も形づくられてきたようだ。

パッツィーニがナポリ移籍を拒んでいることが、ミラノの2チームにとっては少なくない助けとなった。インテルはパッツィーニのミランへの完全移籍というアイディアを受け入れ、その代わりにミランへ放出を願い出たカッサーノを手に入れるということだ。

アンドレア・ストラマッチョーニ監督がカッサーノの獲得に好意的なのは周知のとおりだ。同監督は、カッサーノが攻撃陣におけるプラスアルファの存在になると考えている。解決しなければいけない問題は、両選手の評価額だ。パッツィーニは1200万ユーロ(約12億円)と見られるが、ミランに資金はないからである。

20日にも、両選手の代理人も交えた会談が再度行われるだろう。いずれにしても、もはやこれはクレイジーなアイディアではない。すでに両クラブは動いている。

ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長は、19日に行われたユヴェントスとの「トロフェオ・ベルルスコーニ」観戦のためにサン・シーロへ到着した際、「私は何も知らない」と述べるにとどまった。だが、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は試合後、交渉を認めている。

「アントニオは売却を申し出てきた。その上で、取引がうまくまとまるかもしれないし、そうならないかもしれない。ただ、交渉はある。最もあり得るのは、トレードだね。まとまるかどうか、見てみよう。日曜のサンプドリア戦のときに、また“スーパーセール”の一週間について話すために会おう」