イタリア代表のキャプテンである守護神ジャンルイジ・ブッフォンが、『フェイスブック』の自らのページで、「今日の考察」という書き出しで投稿している。

EURO2012グループC最終節で、スペインとクロアチアが2−2以上で引き分ければ、イタリアはアイルランド戦で勝っても敗退となる。そこで、「ビスケット」と呼ばれる、スペインとクロアチアによる談合を恐れる声が上がっているが、ブッフォンはこれに対して次のように述べたのだ。

「マンマ・ミーア…『かのごとく、世界の栄光は移りゆく』。2日前から“ビスケット”の話しか耳にしない。あちらへ行っても、こちらへ行っても、どこへ行っても“ビスケット”だ」

「まるで、僕らがすでにアイルランド戦で勝ったかのように」
「まるで、ほかの誰にも、僕らの間にしかない推測で侮辱されたと感じる当然の権利を持たないかのように」
「まるで、アイルランドのトラパットーニ監督が僕らに配慮するかもしれない(そんなことは絶対にあり得ないが)と考える特権が、誰にもないかのように」
「まるで、憶測の文化が僕らにしかなく、それをできるのは自分たちだけかのように」
「まるで、引き分けることと、2−2が同じであるかのように」
「まるで、ラスト20分で(双方納得の)結果に満足するのが、合意と同じことであるかのように」
「まるで、責任が常にほかにあるかのように」
「まるで、自分たちには決して責任がないかのように」
「まるで、有利な状況にいるのが、それに値したからではなく、運や偶然であるかのように」
「まるで、相手がより優れていたと認めることが、自分たちのエゴのせいで受け入れられない惨敗かのように」
「まるで、自分たちの不安ともろさを隠すために、常に言い訳を必要としているかのように」
「まるで、代表に2人の同性愛者がいるかどうかを知るのが、国の唯一の関心であるかのように」
「まるで、他国が自分たちより優れていると気づくのが、この魔女狩りの日々が終わってからであるかのように」
「…構わないさ…まるで、こういう考えが何かに役立つのかもしれないように」

「僕らは、僕らのことを考え、勝利を目指す。それ以外のことは、机上の空論であり、バールでのおしゃべりであり、凡人の推測であり、敗者の議論だ」