マリーンズ 2 - 1 ファイターズ

ニッカン式スコア


今日から東京ドームで日ハム戦。なんとびっくり首位攻防戦です。
昔から東京ドームの日ハム戦は鬼門と言われ、負けた思い出しかありません。関根とか立石とか・・・。
今日の先発は多田野です。多田野といえば2009年にあわやノーヒットノーランをやられそうになったことがあります。あの時は9回表2アウトで大松がヒットを打ち、まさに土壇場で阻止したのでした。

対するはグライシンガー。中止が重なったおかげでローテーションが1回飛ばされていますが、ロッテキラーの多田野相手ではブランクなど気にしてなどいられません。なんとしても最小失点で抑えたいものです。

試合は予想通りの投手戦。
グライシンガーは1回に中田のタイムリーで1点を失うも、2回以降は素晴らしいピッチングで日ハム打線を抑え込みます。

一方多田野のピッチングもすばらしくロッテ打線は手も足も出ません。
ようやく反撃に転じたのは6回表です。
まず岡田が快足を飛ばしてショート内野安打を放つと、続く角中が送りバント、いいところに転がったので1塁もセーフになるはずだったのですが、1塁塁審の中村がなんとアウトを宣告しました。

出たよ!ハムの人中村審判による大誤審。
1塁ベースカバーの足が完全にベースから離れています。あのハムびいきでうるさい解説でおなじみの岩本すら「リプレイをながさないでほしい」という趣旨の発言をしているわけです。どうみても完全無欠のセーフ。
しかし中村の手にかかればセーフもアウトに、白も黒になってしまいます。
この中村という男はロッテ対日ハム戦でロッテが不利になる誤審を繰り返してきたのです。
代表的なのがこれ。2008年にマリンスタジアムでやらかした世紀の大誤審です。



早川が帰塁して1秒以上経ってから返球されたのになぜかアウト。
中村はロッテに恨みでもあるのでしょうか。早く辞めて欲しいですね。

ともあれ送りバントにはなりました。1死2塁。でも嫌なムードです。
この大変な場面で続く男☆根元がやってくれました。
ライト前にタイムリーを放ち1−1。中村の誤審と言う逆風にもめげず、見事な同点タイムリーです。

7回裏。
グライシンガーは稲葉にスリーベースを打たれ無死3塁と言うピンチを招くも、
陽をショートゴロ、スレッジを見逃し三振、キングオブロッテキラーの金子誠をサードゴロに抑え無失点で切り抜けました。すばらしい!里崎のリードも冴えました。

8回表。
ピッチャーは多田野から宮西に代わりました。
1アウトから岡田が死球で出塁すると、続く角中の場面でエンドランを敢行!
角中はインコースのボール球を強引に振り抜き。見事ヒットを放ちます。これで1死1,3塁。
角中の打棒が最近好調です。思い切りのいい打撃はチームに勢いを与えてくれますね。角中が立川を超える日もそう遠くないかもしれません。

またもや迎えたチャンス。打席にはまたもや根元。
ここで根元は外角低目のスライダーをしぶとくセンター前に運びます。岡田が3塁から悠々ホームイン。
やってくれました根元。今日2本目のタイムリーは勝利を呼び込む勝ち越しタイムリーです。これで2−1。

続く井口は三振に倒れ、2死1,2塁でサブロー。4番に座ってから打率がぐんぐん上がってきたサブローはこの打席でもレフト前ヒットを放ちます。2アウトですから角中はもちろんホーム突入。しかし運悪くレフト中田からストライク返球されてしまいます。角中は惜しくもタッチアウト。逸れていれば3点目だったんですが、これは中田の強肩とコントロールを誉めるしかありませんね。

そしていよいよ終盤の8回裏。
グライシンガーは1死から田中賢と小谷野にヒットを打たれてしまい1死1,3塁としたところで降板となります。
2番手は中後。強気のピッチングが持ち味の中後もいやらしいハム打線の前にはさすがに緊張したのでしょうか。続く糸井に死球を与え満塁としてしまいます。
西村監督はたまらずピッチャーを益田に交代。1死満塁で一打逆転の場面で中田、稲葉に対します。
恐ろしい・・・。なんと恐ろしい状況でしょうか。普通ルーキーにこんな場面は任せません。

しかし、益田は違うのです。
中田相手に一歩も引かずストレート勝負を挑み、キャッチャーファールフライで2アウト。
続く稲葉には追い込んだ後高めのボール球を降らせてショートゴロ。チェンジ。

なんとルーキー益田が1死満塁の大ピンチを力で抑えてしまいました。
すごい!益田はすごすぎる。これがドラフト4位なのか?
いや、ロッテの出世コースとされるドラフト4位だからこそか?

スタンドから大歓声と益田コール。この益田の力投で今日の勝負が決まったと言っても過言ではありません。
良くあの場面であんな力のあるストレートが投げられますね。稲葉が力負けした外角高めの速球は、かつてのシコースキーの漢球を思い出させます。

そういえば中後はスカウトに転向した下敷領が密着マークしていた選手。
ピッチャーとしての力量もさることながら、下敷領が高く評価したのは益田が持つ勝負勘の良さなんだとか。
下敷領に言わせれば益田はここ一番で最も力を発揮できるピッチャーなのだそうです。週刊誌に書いてありました。まだ若い下敷領ですが、いきなり大当たりの選手を発掘してきましたね。松本、山下、下敷領スカウトが活躍を続ければマリーンズは黄金時代が訪れますよ!

結局試合は9回裏を薮田が抑えて試合終了。ハム相手に貴重な勝ち星を手にしました。
誤審に負けずよくがんばった!感動した!
と、思わず今年の流行語を叫んでしまいましたが、今日は本当に見ごたえのある試合でしたね。
根元も角中も益田もグライシンガーもよくがんばってくれました。
また今日から復帰した里崎も強気のリードでピッチャーの底力をうまく引っ張り出しました。
田中雅や金澤とは雰囲気が違います。やはり二人とも里崎にはまだまだ及びませんね。

明日は八木とペン。先手を打って2連勝といきたいところです。