「すごく歓迎してくれたよ。最高の経験だった」

17日のボローニャ戦で、「「勝てる？　そうじゃないと、僕は学校でバカにされちゃうんだ！」というボードを掲げて有名になった９歳のインテルファンの少年フィリッポ君が、19日に父親のマリオさんに付き添われ、インテルの練習場を訪問した。ピネティーナの練習場でチームと対面するという、思ってもいなかったはずの一日を過ごしたフィリッポ君は、次のように話している。

−どうだった？
「良かったよ。ありがとう。選手たちに会ったばかりさ」

−誰と会ったの？
「会見場に連れてってくれて、（ハビエル・）サネッティと会ったよ」

−キャプテンとどんなお話をしたのかな？
「僕の名前が入ったインテルのユニフォームをつくってくれていたんだ。ボローニャ戦がうまくいかなかったのは残念だけど、うまくいかない試合もあるって言ってた。僕は早くまた勝つようになって、って頼んだよ。そうしたら、サネッティは、僕は満足しなきゃいけないって言ってた。インテルがたくさん勝ったときに生まれたんだから、って。でも僕は、もう慣れちゃったし、諦められないよって答えたんだ」

−それから？
「見学させてくれて、（アンドレア・）ラノッキアにも会った。ボローニャ戦でのミスを謝ってくれたよ。僕は心配しないで、って答えた。そういうこともあるよ、ってね」

−ほかの選手にも会った？
「うん。（ジャンパオロ・）パッツィーニはすごく感じが良かった。それから、長友（佑都）もサインしてくれたよ」

−クラウディオ・ラニエリ監督とは会った？
「うん。握手しに来てくれた。彼にも早く勝って、って言ったんだ」

−どうしてああいうボードをつくったの？　学校でミラニスタやユヴェンティーノに囲まれているの？
「ミラニスタはそんなに多くない。ユヴェンティーノはたくさんいるよ。今は彼らがいろいろ言ってくるんだ。でも、前は僕が言ってたからね。それでボードをつくったんだ」

フィリッポ君のシンプルさは、インテルが何としてでも取り戻したいと願っているものだ。少年の訪問は、インテルに少しでも落ち着きをもたらしただろうか…。