東京公園<br />(C)2011「東京公園」製作委員会
 美男・三浦春馬と3人の美女・榮倉奈々・小西真奈美・井川遥の共演により、暖かい陽射しに包まれた都内の公園を舞台に、ごくごく身近な存在との関係性を見つめ直した映画『東京公園』。昨年6月の劇場公開から7ヶ月、1月27日に同作がDVDとなって発売されました。

東京公園

 公園で家族写真を撮っていた大学生の光司は、ある女性を尾行して写真を撮る仕事を依頼される。それを引き受けたことで、被写体の女性、百合香のみならず、元カノの富永や義理の姉、美咲との関係を再考することになる光司。彼女たちはいったい何者なのだろうか?

都内の公園を転々とする母親・百合香(井川遥)

 公園で家族写真を撮っていた三浦春馬演じるカメラマン志望の大学生・光司は、ある男性から井川遥演じる子連れの母親・百合香を尾行して、写真を撮影するようにとの依頼を引き受けます。なぜか都内の公園を転々とする百合香に気付かれない様、遠くからファインダー越しに見つめる光司は、やがて彼女が自分の記憶の中の大切な人と瓜二つであることに気付かされます。

親友の元カノで幼馴染み・富永(榮倉奈々)

 光司は親友のヒロ(染谷将太)と同居していますが、光司の家やバイト先には、そのヒロの元カノであり、光司にとっては幼馴染みでもある富永(榮倉奈々)が頻繁に出入りしています。普段は笑顔を絶やさず明るく振る舞う富永ですが、その心の中には深い悲しみが今も消えずに残ったまま。親友ヒロの存在も気になりつつ、光司は富永との関係性に変化を起こすのでしょうか。『ヒミズ』(1月14日公開)、『生きてるものはいないのか』(2月18日公開)と主演映画が立て続けに公開される染谷将太の存在にも注目です。

血の繋がらない姉・美咲(小西真奈美)

 富永とは対照的に、大人の女性の立場から良き相談相手として光司を支えるのは、小西真奈美演じる義理の姉・美咲。親の再婚によって姉弟という関係性を築いてはいるものの、血の繋がらない二人がお互いを男女として意識した時、果たして今までと変わること無くいられるのでしょうか。

 舞台となる東京に点在する公園や、光司の部屋など、どこもが温かい日差しに包まれていて、公園の芝生で昼寝をするような、観る人の心を優しく包んでくれる作品です。親、兄弟、幼馴染みなど、長い月日を費やして継続してきた関係性は不変であるかのように思いがちですが、別の存在として改めて見つめ直した時に、これまで思いもしなかった自分と相手の感情に気付かされることもあるかもしれません。いつまでも変わらずにそこにあり続ける公園の風景のように、身近にいる大切な人の存在を見つめ直しては如何でしょうか。

東京公園 - 作品情報

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