アイドルグループ「AKB48」の大島優子さん(23)が、インタビューで次回の人気投票「選抜総選挙」への辞退をほのめかした。そして、アイドルを職業としているわけではなく、「自分の目標はあくまで女優」とした。AKBを卒業して女優に専念する、という宣言だと受け止める向きもある。

選抜総選挙「4回目だし、出るべきなのかな?」

大島さんのインタビューが掲載されたのは映画情報サイト「シネマトゥデイ」(2012年1月12日付)。「AKB48」の映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」が12年1月27日から全国公開されることに合わせ、大島さんがインタビューに応じている。

まず、2011年の活動について、自分自身としては10年に盛り上がったぶん冷静でいられ、客観的に状況判断しながら行動ができたと振り返った。

11年は大島さんの活躍が目立ち、タレントCM起用社数ランキングでは19社起用で初めてCMクイーンに輝いた。出演ドラマでもフジテレビ系「私が恋愛できない理由」が平均視聴率16%と好調だった。ただし、AKBの人気投票・新曲CD参加メンバーを決める「選抜総選挙」では2年連続1位はならず、前田敦子さんに次いで2位となった。

2012年は1位返り咲きを狙うのか、という質問には、

「もう次で4回目ですし、出るべきなのかな?って考えちゃいます」

という意外な答えが返ってきた。

なぜ出場を辞退するのかといえば、自分が抜けることで選抜に落ちたメンバーに可能性が生まれることが一つ。選抜されればメディアへの露出が多くなるため、次の選挙でさらに票が増えるチャンスになる、ということだそうだ。

前作の映画「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued」で、大島さんは女優業への熱い思いを語っていたが、その気持ちは変わらないのかと質問されると、「女優志望であることは変わらない」、とし、

「自分たちはアイドルを職業としてやっているわけじゃない。そんなドライな考え方じゃなくて、自分の夢に向かって、そして皆さんに元気をあげられたら……という思いでやっています」

と答えた。

「大島は思い上がっている!」といった批判も

このインタビューを読んだ人たちの間から、

「つまりAKBを卒業して女優に専念するということだろ?」

という見方が出ている。さらに、「大島は思い上がっている!」などといった批判がネットに出る結果にもなってしまった。AKBという話題性だけでCMやドラマ出演の依頼があるだけだとし、

「女優ではAKBの力がなきゃ主役級はムリだ」「美人な女優は山ほどいるし、AKBが無くなったら、間違いなく消えるよ」

などといったものが掲示板やブログに多数書き込まれている。

もっとも、熱烈な大島ファンたちは、AKBメンバーでも、卒業して1人になっても、

「優子は優子だからずっと応援していくよ」

などと声援を送っている。