原発が自動停止、連邦政府の建造物も一時閉鎖されたアメリカの大規模地震の現場をとらえた写真
8月23日13時51分(日本時間8月24日2時51分)、首都ワシントンを含むアメリカ・東海岸一帯で、マグニチュード5.8の地震が発生しました。
アメリカ地質調査所によると、震源はバージニア州で、ワシントンから約140キロメートル南西の位置にあったとのこと。バージニア州をこれだけの規模の地震が襲ったのは1897年以来、実に114年ぶり。この本震の後、マグニチュード2.8の余震がありました。図では最大マグニチュードが5.9と表示されていますが、多くの現地メディアはマグニチュード5.8と報じています。
また、ワシントンにある国務省などの連邦政府の建物が閉鎖され、職員が避難する事態となりましたが、現時点では大きな被害は報告されていません。とはいえ、思いもよらぬ地震にワシントンやニューヨークといった大都市は騒然となっていて、その普段とはまったく異なる様子は各地の写真を見るとよく伝わってきます。
East Coast Earthquake | Photos - ABC News
5.8 magnitude earthquake shakes D.C. - The Washington Post
米首都ワシントンでM5.8の地震―ノースアンナ原発で停電 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com
地震が発生したため、屋内にいた人々が一斉に屋外へ待避。首都ワシントンのビルから階段を使って逃げる人々。
ワシントン・ペンシルバニア通りも人でごった返しています。
不安そうな面持ちのワシントン市民。
Union Stationのホームも混み合っています。
国立大聖堂の尖塔の先端が、地震のために片方崩れ落ちてしまったようです。
ワシントンのアダムズ・モーガン付近のオンタリオ地区では、煙突から2400〜2500個ものレンガが崩れ落ちてきて、自動車の上に落下するなどの被害がありました。
ニューヨークの表通りには人がごったがえしています。
フィラデルフィアのMarket Streetも避難してきた人であふれかえっています。指さす先には何があるのでしょうか。
ニュージャージー州の境界付近にあるホーランド・トンネルは一時通行止めに。
Susan Sproulさん(左)が、同僚のSusan Davidsonさんの無事を確認して抱擁を交わしています。
ホワイトハウスの屋根の上を、シークレット・サービスの隊員が小走りで移動しています。首都ワシントンが震源にかなり近く、大きく揺れたため、政府の重要機関には厳重な警備が敷かれました。
バージニア州・アーリントンにあるペンタゴン。軍関係者および民間人は屋外に避難しました。
リンカーン記念館に無関係な人が立ち入らないように警備している警官たち。
ニューヨークにある政府機関に勤める人々は屋外待避を命じられ、フォーリー広場に集まりました。
ニューヨークのローワーマンハッタンを、子どもたちを室内用ベッドに入れたまま連れて避難している家族。
同じく、ローワーマンハッタンで結婚式を挙げていた花嫁が逃げるために通りを駆け抜けています。
立ち入り禁止のテープで封鎖されているニューヨーク・5番街にあるビル。
左からMark Johnsonさん、Tricia Umehさん、Ashley Herndonさん、Shawna Thorntonさん、Ashleigh Kingさん。5番街で働く彼らは屋外待避した後、それぞれ携帯電話で連絡を取ろうとしていました。
ニューヨークはどこもかしこも人だらけでしたが、本震から1時間半ほど経過すると、大半の人は職場に戻っていったとのことです。
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